臆病者【ONE PIECE】 (ページ25)

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貴「…チェリーパイ、好きなんですか？」

ﾃｨｰﾁ「ゼハハハ。あァ、おれの大好物だ」

個性的な笑い声、人懐っこそうな笑み。
思わず顔が強張りそうになる、、。

マーシャル・D・ティーチ

この船の中で私がたぶん、いや唯一、、“警戒すべき人物”だと思う、。

のちに、この船における“鉄の掟”を破る帳本人で
私の大切な光を奪う人。

周りの様子から、船員からの信頼は厚いんだろうなぁ。

ただ、私だけが知ってる彼の“野心”が怖い。

貴「助けていただき、ありがとうございます。」

ﾃｨｰﾁ「ゼハハハ！お礼なんてする必要はねェよ。これから、よろしくなァ」

終始、笑顔でいるティーチさんが怖くてたまらなかった。

貴「よろしくおねがいします、」

すごい、なぁ、、うまい事溶け込んでて、私なんかよりよっぽど居場所があるんだ。

居たたまれなくなって
私は、立ち上がり、軽く会釈をした。

貴「ちょっと甲盤に行ってきます、笑」

とにかく、この船に乗っている限り、隙を見せないように、、なんて私にはできない、。

せめてサッチさんの側に。
いつだって身代わりになれるように。
居場所がないならせめて、、、。
せめて、私なんかに優しい人が傷つかないように。

なんて、非力ながら思ったりした。