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「紫耀、よく考えて?この俺が幼馴染みなのにこいつ俺に興味すら持たねーんだぜ?」
いや、だってそれは…
「勇太は勇太だもん」
思わずそう言えば、勇太が
「どうゆうこと?」
私に聞いてきた
「勇太はジャニーズかもしれないけど、私からしたら勇太は普通の、ただの幼馴染みだし…」
目を見てそう伝えてると、少し上がる勇太の口角
「だから…ジャニーズどうこうってよりも、勇太は勇太だから」
私の言葉を聞いてふっと鼻で笑うと、今度は平野を見た
「紫耀、分かったでしょ?こいつはこんなやつなんだよ」
平野は勇太を見ているから、私から彼の表情は見えない
だけどさっきみたいな怖い空気を纏ってはいなくて
「お前が心配してるようなことにはならねーよ。俺がそう約束する」
勇太…
私の幼馴染みはいつからこんなにかっこいいことを言えるようになったんだか
いつもはかっこいいの欠片もないくせに
「Aちゃん」
ずっと勇太を見つめていたから、突然かけられた声に体が思わずビクッと反応した
「…ごめん」
一歩後ろに下がると、ゆっくりと頭を下げた
「嫌なこと言ってごめんなさい。」
頭を下げられたことなんて無いに等しいし、驚いてどうしようかあたふたしていると
勇太が
「おい、そこは普通、頭を上げてくださいって言うとこだろ」
「あ、そっか、えと、平野、さん、頭を上げてください」
「いやなんかめっちゃ上げづらいけど、うん…」
なんとかその場の雰囲気が柔らかくなって
「平野、あのね、私、永瀬とは普通の友達として仲良くしたいの。」
「うん」
平野が私を見て優しく微笑んだ
今度は、ちゃんと私に向かって
「Aちゃんは、俺が思ってるような子じゃなかったし…もう、大丈夫。…これからも廉と仲良くしたってほしい」
「…うん、ありがとう」
「あ、良かったら俺とも仲良くしたって…?」
真面目な話をしていたのに、急に可愛いことを言うから思わず笑ってしまった
「…ほら、コーヒー冷めたからもう飲もうぜ」
勇太はそう言ってソファに移動した
…勇太、ありがとう
勇太の背中に向かって、心の中でそう呟いた
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+ - 芸能人の画像を貼るのは犯罪ですよ?加工画でも…。ファンならマナー守ってくださいね?こういうファンがいるから、ジャニーズはだめだと言われるんですよ (2021年1月26日 8時) (レス) id: 5873f0fb76 (このIDを非表示/違反報告)
こもね(プロフ) - はじめまして、楽しませていただいてます! ひとつだけ気になって、1ページめのSe xyZoneのスペルがZoonになってしまっています、、! ここでは固有名詞として使われていると思いますので、確認なさったほうがよろしいかと思いお声がけさせて頂きました...! (2017年12月25日 22時) (レス) id: b89f9c806b (このIDを非表示/違反報告)
藤井&小瀧♀ - コメント失礼します!元担の画像かっこういです。 (2016年12月28日 19時) (レス) id: 2630609892 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - はじめまして!今日1日で本編読みきっちゃいました(;_;)とってもとっても感動しました!続編も応援しています(^_^) (2016年8月30日 14時) (レス) id: 7f2dee625b (このIDを非表示/違反報告)
あおゆり(プロフ) - 完結おめでとうございます!本当に面白くてドキドキしっぱなしでした。続編希望です! (2016年8月28日 10時) (レス) id: 4dddcbb757 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ようかん(羊羹) | 作成日時:2016年8月14日 2時