『 元 担。』

元 11 ページ11

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…また、ご飯、行けるの？


確かに、今日すごく楽しかったし

2人がアイドルってこと、忘れるぐらい面白かった








「そんなことでいいなら…」








「マジ？やった」








喜んだ様な素振りを見せた永瀬









「あ、じゃあさ、LINE交換しよ」








「え、廉だけずるい。俺のんも」









そう言って2人はズボンのポケットからスマホを取り出した


平野はそれを永瀬に預けて、永瀬はそれを持って再び私を見た








「え、あ…うん」








いいの？


電話番号だけじゃなくて、LINEまで…




遠慮がちに取り出したスマホは永瀬の手に奪われて








「あ！指紋認証やん！やって」







差し出された自分のスマホに人差し指を当て、ロックが解除されたことを確認すると永瀬は体制を戻して何やら追加の作業を始めた




…画像、入ってなかったよね


…大丈夫だよね




渡してから気付く失態に、ドキドキしながらスマホが返されるのを待った








「…完了ー」








少ししてそう言いながら渡されたスマホには、新しくRenとしょーが追加されていた


それを見て少し頬が緩む



平野のトプ画ピカチュウじゃん


永瀬のはなんかよく分かんないけどかっこいいロゴみたいなの



なんか、ぽいなあ…




何故かトプ画に納得して、スマホを閉じようとすると








{ よろしく








と、よく分からないスタンプと共に突然送られてきた言葉


名前の欄にはRenと表示されている








よろしくね }








こんな至近距離でLINEしたの初めてだよ



そこから少しの間、車内は無言で


私と永瀬はスタンプの送り合いをして遊んでいた









「なあ」









すると、突然運転していた平野が口を開いた









「Aちゃんの家どこ？」









…待って、知らずに走ってたの？


てかまあ教えてないんだけどさ


てっきり駅まで送ってくれるんだと思ってた



家まで送ってくれるつもりなんだ








「あ、駅でいいよ」









「あかんよ、こんな時間やのにひとりで返されへん」









…平野のくせに、無駄に紳士



お言葉に甘えて送ってもらおうと家の場所を伝えると








「え！！やば！やっぱり金持ちやん！」








これまた2人で似たような反応をするからなんだか面白くて笑ってしまった









「え、一人暮らし？」









「うん」








やっば…なんて言ってる2人


やっぱり面白い









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