ホウセキ ページ20
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「あ、お帰りですか!」
「うん。ありがとう」
二人がそう会話しているのを見て
ズキンズキンと頭が痛み出した
二人は耳打ちをして何か話しているみたいだ
駄目だ、見れない
「あ、A!」
後ろで時透さんの声が聞こえたけど
伝票の上にお金を叩きつけて店を出た
「はぁっ、はあっ」
どれくらい走っただろう
頭痛はさっきより酷くなってるし
鼓動はどくどくと煩い
「あれ、ここって…」
気がついたら前には川
少し前に時透さんに見つけられたあの場所だった
頭痛や吐き気を無視して引かれるように川の方へと足を進ませると
また、あの時の大きな石を見つけた
「…もしかしたら、あれに何か私の……」
前の二の舞になるかもしれない
けれど絶対あの石の下にあるソレが私の何かを握っていると思った
案の定、ソレを見た時
有り得ないほどの頭痛に襲われた
「いったぁ…」
でも信念か何かか
私はソレを持ち上げて何秒か眺めた
「A!」
時透さんが追いかけてきて私の名前を呼んだ時
私の意識は何処かに消えた
御召茶色に 輝く宝石を見た
・
「時透さん、お待たせしました!」
「うん。行こう」
今日、定食屋の定員と買い物に行くことにした
名前は杏
杏に買い物の同行を頼んだのは僕が唯一話せる一般人で
唯一 Aの事を話している人だったから
「何を買う予定なんですか?」
「まだ悩んでるんだ」
「確か、一ヶ月後の誕生日に贈るんですよね?」
「うん。十六の女の人って何がいいんだろう…」
「私は十五ですが…あ、そうだ、ブレスレットはどうでしょう?」
「ぶれすれっと?」
聞いた事ない
「確か外の国から伝わった、キラキラと光る宝石や丈夫な布などで作られた腕に通して自分を着飾る装飾品です!」
「そんなのがあるんだ。うん。見てみたい」
杏に連れられてある一つの店にやってきた
結構歩いたが、来てよかったと言うほど
店内は宝石や綺麗な布、着物などで溢れている
「いらっしゃい。何が欲しいかい?」
「あ、ぶれすれっとってありますか?」
店主は頷くと店内の一角を指さした
そこには輪っかの形をした宝石や金具が付いたもので溢れていた
「…これ」
「わぁ!綺麗なブレスレット!時透さんの瞳の色と同じ色ですね!」
僕が手に取ったのは
銀のブレスレット
控えめに御召茶色の宝石が付いていた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
炊き込みご飯
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキー柱
炎柱
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奇病 - 神作でした。 (4月23日 15時) (レス) @page23 id: 5a23d837ed (このIDを非表示/違反報告)
蘭鏡 - 好きなジャンル(奇病系)と推しの小説…最ッッ高…です (2022年3月19日 17時) (レス) @page24 id: 4d158fd0bc (このIDを非表示/違反報告)
季節(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて本当に嬉しいです(^^) (2020年7月19日 21時) (レス) id: d8a33c6ec8 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - な、なんだこの素敵な作品は!一気に読んでウルウルしてました……。こういうのめっっちゃ好きです!! (2020年5月22日 14時) (レス) id: a03bb62dba (このIDを非表示/違反報告)
季節(プロフ) - 夜舞希色さん» コメントありがとうございます!分かりました(*^^*)また良い奇病系見つけましたらお作り致します(^^) (2020年5月9日 1時) (レス) id: d8a33c6ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:季節 | 作成日時:2020年2月23日 23時