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人にぶつかり、かき分け、走って追いかけて。
やっとのことで、見慣れたベンチコートの広い背中を見付けた。
「あ、いば・・さ、んっ！」
胸がいっぱいで、走って上がった息のまま、大声で名前を呼んだつもりが。
実際に出た音は、かすれて、小さくて。
あなたに届かないかもしれないって焦るのに。
止めてしまった足を、上手く動かせずに立ち止まる俺を
相葉さんがゆっくりと振り返った。
「！？
・・・ニノ」
驚いて目を見張って、それから満開の笑顔が咲く。
この笑顔にまた会えた！
胸がぎゅっと苦しくなって。
限界だった涙がポロリと零れ落ちる。
次の瞬間、相葉さんがダッシュで俺を腕に閉じ込めた。
「ごめん、ニノちゃん。
俺・・・黙って逃げようとしてた」
声にならなくて。
ううん、と首を振って違うって伝える。
相葉さんだけじゃない。
俺も、何にも言ってなかった。
「俺、ニノに言いたいこと・・・あるんだ」
「俺、も。
それに、相葉さん、誕生日って、聞いた」
ぎゅうと抱き締める相葉さんの腕の力が強くなる。
「ん、そうなんだ。
だから、バイト終わったら待っててくれる？
俺、試合終わったら戻って来るから」
戻って来てくれる？
待ってていいの？
ドキドキと胸がうるさい。
頷くと、そっと相葉さんが俺を離して。
やさしい笑顔で頬を撫でた。
「良かった！
今じゃ時間無くて話せないから・・・。
じゃ、行ってくるね！」
それだけ言って慌てて駆け出した相葉さんが、あ！と止まって振り向いた。
「ニノちゃん！
メール！翔ちゃんに教えてもらって！
俺からも連絡入れとく！！」
ぶんぶんと手を振って、俺が頷いて振り返したのを確認してから
改札へ走って行った。
多分、いや、間違いなく、めちゃめちゃ目立ってる。
泣いちゃってた事もそうだけど。
・・・サンタのままの俺が、明らかに男の人と抱き合ってたんだから。
しかも相葉さんのメール云々のでっかい声は周り中に聞こえてる。
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白やぎ(プロフ) - にのか様ありがとうございます！今更クリスマスの話、需要があるのかと自分でも疑問でしたので；ちょっと安心いたしました。二人にも頑張ってもらいたいと思います〜 (2015年1月17日 22時) (
レス) id: b96a671fa3 (このIDを非表示/違反報告)
にのか(プロフ) - 白やぎさん続きありがとうございます。クリスマスはまだまだ始まったばかり！あどれすも交換してまた少し縮まった距離が嬉しいです＾＾早く相葉さん戻ってこないかなぁ。私もにのちゃんと一緒にドキドキして待ってます♪ (2015年1月17日 6時) (レス) id: cadf494d19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白やぎ
| 作成日時：2014年12月24日 12時
