24 ＊Ｎ ページ24
一人で来た道を相葉さんと歩く。
同じ電車なのも、ものすごい偶然。
普段の俺なら適当に当たり障りなく人と接するだけなのに。
こんなにいきなりの距離感に戸惑いながらも、
それが心地いいなんて。
ベンチコートを着て、エナメルのバッグを下げて歩く隣の相葉さん。
気になって仕方ない事がひとつ。
「相葉さん、それ。
練習とか、あったんじゃないですか？」
まさか、俺のせいで・・・。
「ん？あ、バスケ？
いや、今日は行かなくても良かったんだけど。
行かなきゃいけなくなったら困るから、準備だけだよ」
「・・・ほんとに？」
優しさで、そんな言い訳してくれてない？
「こんなの着てるから、余計そう思うよね。
結構、普段もこんな感じだから。
気にしないで？
バスケも大学のサークルなんて、
高校の部活ん時みたいな練習とかでもないし」
ふふふ、って笑いながら、
「それにさ、これ、暖かいんだよ」
なんて笑顔まで優しい。
知ってる・・・だって、休憩の時、掛けてくれてたよ。
ホームで電車を待つ。
俺の降りる駅は普通でしか停まらない。
普通の方が、長く一緒にいられるって嬉しいけど。
相葉さんにはそこでも面倒かけちゃうな。
どの車両もそこそこ混んでいて、開くドアの反対のドア付近に立つ。
外を向いて相葉さんに背中向けるのも変だし。
失礼になっちゃうと思って向き合うように立ったけれど、
駅を越える度に乗車率が上がる一方で、空間が作れなくなってきた。
『この先揺れますのでご注意下さい』
アナウンスが終わる前にぐらりと揺れがきた。
背をドアに付けて力を抜いていたせいで、揺れをもろに受ける。
あ、ダメだ、踏ん張れない・・・。
隣とぶつかる！と目を閉じた。
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白やぎ(プロフ) - にのか様ありがとうございます！今更クリスマスの話、需要があるのかと自分でも疑問でしたので；ちょっと安心いたしました。二人にも頑張ってもらいたいと思います〜 (2015年1月17日 22時) (
レス) id: b96a671fa3 (このIDを非表示/違反報告)
にのか(プロフ) - 白やぎさん続きありがとうございます。クリスマスはまだまだ始まったばかり！あどれすも交換してまた少し縮まった距離が嬉しいです＾＾早く相葉さん戻ってこないかなぁ。私もにのちゃんと一緒にドキドキして待ってます♪ (2015年1月17日 6時) (レス) id: cadf494d19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白やぎ
| 作成日時：2014年12月24日 12時
