19 ＊Ｎ ページ19
相葉さんの剣幕に怯んだ相手は捨て台詞を吐きながらも退散して行った。
びっくりした・・・。
相葉さんてば、躊躇なく向かってく人なんだ。
ギャップ、有りすぎ！
滅茶苦茶ドキドキした・・・。
すんごい優しいだけの優男じゃなかったんだ。
背中に庇った櫻井さんを振り返り、心配する相葉さん。
「翔ちゃん、大丈夫だった？」
「あ、あぁ・・・ありがとう、雅紀」
ショックを隠せない櫻井さんが
よろけて相葉さんに縋り付く。
雅紀って・・・名前で呼んでるんだ。
相葉さん、そんな優しい顔で櫻井さんを見るんだね。
さっきまで、それは俺に向けられていた気がしたのに。
俺なんかでも勘違いしちゃうくらいの、優しい人。
そうだよね、あんなにカッコいいんだもん、
『人のものに・・・』
恋人ぐらいいて当然、だった。
二人を離れて見てるしかない、
惨めなサンタ。
・・・ブースで座ってれば良かったな。
ううん、それより相葉さんに特別扱いしてもらって、
勘違いのまんま、家まで送ってもらっちゃえば良かったかな。
バカな夢見ちゃってたみたい。
腰じゃなくて、今はずきずきと胸が痛む。
櫻井さんを支えながら、相葉さんがキョロキョロと辺りを見回す。
「ニノちゃん！」
ぱあっと、そんなヒマワリみたいな笑顔で俺を見ないで。
動けずにいる俺に二人が近づいて来た。
「二宮くん、ごめんね？
明日もバイト、代わりに来てくれるんだって？」
櫻井さんの一言に、後悔が押し寄せる。
そうだった・・・。
明日も 相葉さんの隣に居られるって思ってたんだ。
こんな綺麗な恋人がいるのを知っちゃって。
相葉さんと一緒になんて。
もう、無理だよ。
「それなんですけど・・・」
引き受けたこと、撤回するのは迷惑がかかっちゃう。
今日一日、甘えまくった自分が恥ずかしくて下を向いたのに。
「ニノちゃん、心配しなくても大丈夫だよ。
俺が全力でサポートするから!!」
相葉さんは、心配してくれてるだけだとしても。
「だから、翔ちゃん、今日みたいにずーっと
ニノとシフト一緒にしてよね!!」
恋人の前でなんてこと言うのよ。
誤解されちゃうよ？
俺にも、櫻井さんにも・・・なんて。
どきりとしてみたのに。
他の誰かと一緒がいいって言われてても
恋人の余裕ってことなのか。
「しょーがねーなぁ」
ははは、と笑う櫻井さん。
余計に惨めで、逃げ出したい・・・。
下を向いて、ため息をついた。
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白やぎ(プロフ) - にのか様ありがとうございます！今更クリスマスの話、需要があるのかと自分でも疑問でしたので；ちょっと安心いたしました。二人にも頑張ってもらいたいと思います〜 (2015年1月17日 22時) (
レス) id: b96a671fa3 (このIDを非表示/違反報告)
にのか(プロフ) - 白やぎさん続きありがとうございます。クリスマスはまだまだ始まったばかり！あどれすも交換してまた少し縮まった距離が嬉しいです＾＾早く相葉さん戻ってこないかなぁ。私もにのちゃんと一緒にドキドキして待ってます♪ (2015年1月17日 6時) (レス) id: cadf494d19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白やぎ
| 作成日時：2014年12月24日 12時
