#Another Story_5 ページ17
"『卒業おめでとう』"
桜の花びらが空に散っていた。
僕は、校舎裏である人を待つために、空を見上げていた。
人生の節目にピッタリな、晴天だった。
「…お待たせ、琉くん」
『あ…!
Aさん、来てくれてありがとう!』
「いいよ、でもどうしたの?」
『…え、っと…』
急に言葉に詰まる。
僕は、Aさんに想いを伝えたかった。
きっと、Aさんは僕のことが好きだ。
だから、交際もここでスタートする気がしていた。
『…僕』
「?」
『君のことが好きなんだ』
「……え」
Aは、目を開いて、小さく声を漏らした。
『…僕と、付き合ってくれませんか…?』
段々と細くなっていく声。
Aは、下を向いた。
僕の期待は、そこで大きく下がった。
「…ごめん
琉くんには、きっと私よりいい人がいるから」
『そんなわけない!
僕は、君だけしか…っ』
「あ…じゃあね、卒業おめでとう」
Aは、両親に呼ばれて行ってしまった。
僕、振られた?
何で、何でなんでなんで、なんで…?
君に渡すネックレスも、用意したのに。
『…あ、分かった』
"離れても、私のことを忘れないで。"
そう言いたかったんだよね?A
僕も、もっともっと修行して、君が誇れる人になるから。
待っててね、A。
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aru。(プロフ) - Kさん» わー!!ありがとうございます…!!この作品では2視点で書いてるので、上手く繋がるように頑張ったので…嬉しいです!是非色々繋がってるとこ…見つけてみてください…! (2月29日 21時) (レス) id: b6ba47d0e8 (このIDを非表示/違反報告)
K - 最高な作品ありがとうございます!!! 嘘で塗り替えられた記憶とあった事実のこと……深く考えられていてすごいと思いました!! (2月29日 21時) (レス) @page23 id: ca68b6c668 (このIDを非表示/違反報告)
aru。(プロフ) - 愛璃さん» 文字化けはあとがきに書いていませんでしたが、変換して調べて下さりありがとうございます…!お話に付き合っていただきとても嬉しいです!ありがとうございます! (6月25日 7時) (レス) id: 59b356ef29 (このIDを非表示/違反報告)
愛璃(プロフ) - 完結おめでとうございます!!今回のお話もとっても面白かったです!真実が分かった時鳥肌でした…途中で出てくる文字化けも変換したのですがそういうことだったんですね…!次の作品も楽しみにしています!更新お疲れ様でした!これからも応援しています。 (6月25日 0時) (レス) @page23 id: cc5155de71 (このIDを非表示/違反報告)
aru。(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます!考察できるようなお話作りたいなあと思ってたので嬉しいです〜! (6月21日 17時) (レス) id: 59b356ef29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aru。 | 作成日時:2023年5月31日 18時