#Another Story＿4 ページ16
「琉くん…？」
『！？』
いつの間にか寝てしまっていたようだった。
だけど、Aの声で目が覚めた。
「良かった、探したんだよ」
髪を耳にかけながらそう言った。
少し汗ばんでいて、息も上がっていた。
僕は、その姿を見た瞬間、涙が溢れた。
『ごめんっ、ごめんなさいっ、A、さんっ
僕、君に花を贈りたかっただけなんだ、
許してくれとは、言わないからっ…』
地面に頭をつけながら、何度も謝る。
言い訳も見苦しいとは思うけど、信じて欲しかった。
Aは、僕と目線を合わせようと膝をついた。
「顔上げて」
『…！？』
両手で僕の顎をすくい上げる。
そして、目を見つめたあと微笑んだ。
「知らなかったんだよね。
大丈夫だよ、私、分かってるから。
キレイなお花、ありがとうね。」
『…っ』
"好きだ"
喉まで出かかったその言葉を、僕は飲み込んだ。
『ごめん、本当に…』
「そんなに謝らないでよ
そりゃ、最初は驚いちゃったけど…
よく見たら私の好きなお花と色ばっかりで嬉しかったんだよ？」
『…でも』
「…もう！」
『！？』
公園の入口で、背中を叩かれた。
驚いて後ろを振り向くと、制服のポケットから僕の花の一部を出したAがいた。
「クラスの皆にも、分かってもらった。
もうそんなに暗い顔しないで。
私、君の笑顔が見たいな。
…また明日、学校で会おうね！」
『…』
Aが見えなくなるまで、僕はその場に立ち尽くした。
心臓が締め付けられるように痛い。
Aは僕のことが好き、なの？
絶対に、この想いは嘘じゃない。
『A、大大、だーい好き...』
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aru。(プロフ) - Kさん» わー！！ありがとうございます…！！この作品では2視点で書いてるので、上手く繋がるように頑張ったので…嬉しいです！是非色々繋がってるとこ…見つけてみてください…！ (2月29日 21時) (
レス) id: b6ba47d0e8 (このIDを非表示/違反報告)
K - 最高な作品ありがとうございます！！！ 嘘で塗り替えられた記憶とあった事実のこと……深く考えられていてすごいと思いました！！ (2月29日 21時) (レス) @page23 id: ca68b6c668 (このIDを非表示/違反報告)
aru。(プロフ) - 愛璃さん» 文字化けはあとがきに書いていませんでしたが、変換して調べて下さりありがとうございます…！お話に付き合っていただきとても嬉しいです！ありがとうございます！ (6月25日 7時) (レス) id: 59b356ef29 (このIDを非表示/違反報告)
愛璃(プロフ) - 完結おめでとうございます！！今回のお話もとっても面白かったです！真実が分かった時鳥肌でした…途中で出てくる文字化けも変換したのですがそういうことだったんですね…！次の作品も楽しみにしています！更新お疲れ様でした！これからも応援しています。 (6月25日 0時) (レス) @page23 id: cc5155de71 (このIDを非表示/違反報告)
aru。(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます！考察できるようなお話作りたいなあと思ってたので嬉しいです〜！ (6月21日 17時) (レス) id: 59b356ef29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aru。 | 作成日時：2023年5月31日 18時
