#Story＿3 ページ5
誰もいないきんときくんの家で、ぼーっとしていた。
私には、何も無い。
だからこそ、あの人に何が出来るか考えていた。
＿＿何をするにも、お金が必要。
『…働いてみようかな…』
すぐに採用してくれる仕事。
それを探して街に出かけてみた。
建物も、人も、何もかも大きくて怖かった。
だけど、脳であの人の優しい笑顔を思い出して、何とか一歩を踏み出した。
「＿＿じゃあ、今日からよろしく」
『は、はい！』
即日採用された。
業務内容は清掃。
6時までに帰れるようにお願いできたので、前向きに仕事に取り掛かった。
＿＿だけど。
不器用な私には、清掃すら出来なかった。
「ちょっと、ここゴミ落ちてるんだけど」
『も、申し訳ありません…！』
指摘されて、掃除。
また指摘されて…この繰り返し。
昔の記憶が蘇ってきて、気分が悪くなる。
『…ふぅ…』
傷付きながらも、何とか家に帰る。
時計はまだ5時半を指していたのに、きんときくんはもう帰ってきていた。
「…おかえり。」
『た、ただいま…きんときく…ん』
きんときくんは私が帰ってくるなり、壁に追い詰めて手を勢いよく叩きつけた。
「何で？勝手にどこ行ってたの？」
鋭い目で睨みつけられて、心臓がバクバクと大きな音で鳴る。
『…え、あ、う…』
言葉に戸惑っていると、きんときくんは私のことを抱きしめてきた。
「…俺、Aがいなくなったと思ってビックリしちゃって…。
帰って来てくれて良かった…！
大好き、大好きだよ、A…」
肩にある頭からは、寂しさが感じ取れた。
大きな子供を慰めるように、そっと頭を撫でた。
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aru。(プロフ) - はんはんさん» 実は「Story」では見えなかった真実を、「AnotherStory」で見える、そんなお話を目指していました…。色々とありがとうございます！！ (5月29日 16時) (
レス) id: 59b356ef29 (このIDを非表示/違反報告)
aru。(プロフ) - 愛璃さん» お話のような関係も現実で有り得るので、お互いが幸せならそれが愛なんですかね…。ありがとうございます！ (5月29日 16時) (レス) id: 59b356ef29 (このIDを非表示/違反報告)
はんはん - これからも応援しています！！無理しすぎない程度に！！（ここ重要）これから主様のペースで頑張ってください！！ (5月29日 9時) (レス) @page23 id: 04ab76775a (このIDを非表示/違反報告)
はんはん - 完結おめでとうございます！！！最初は夢主ちゃんが一方的に依存してしまい夢主ちゃん自身の魅力などにknさんが惚れる展開かと予想しました！ネタバレになるので言えませんがまさかknさんが…！とは思わず興奮が止まりませんでした！一番大好きな作品です！ (5月29日 9時) (レス) @page23 id: 04ab76775a (このIDを非表示/違反報告)
愛璃(プロフ) - 完結おめでとうございます！！とても素敵なお話でした！これも1つの愛のカタチですね…。天使が籠の中の鳥にならないことを願うばかりです。更新お疲れ様でした！これからも応援しています。 (5月29日 1時) (レス) @page23 id: cc5155de71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aru。 | 作成日時：2023年5月14日 20時
