#Another Story＿10 ※ ページ22
二人で家に帰って、片付けをしていた時だった。
大きな音でノックがされる。
きっと俺の元
顔をしかめながら出る。
「何で私たちを裏切ったの！？」
案の定、ヒステリックに泣き叫ぶ、女ども。
一方的に言われ続けるが、何も刺さらない。
泥で汚れた人間よりも、空の方が綺麗だ。
「何か言えよ！！裏切り者！！」
『...言いたかったことはそれだけ？』
痺れを切らした。
ここまでの我慢も頑張った方だろう。
流暢に言葉を並べ、追い返す。
...裏切るも何も、最初から考えてないんだよな
めんどくさ、そう思いながら振り返る。
そこには、覗いていたAがいた。
『違う、違うの...っ。』
何に焦ってるのか分からない。
ただ、冷たい視線が刺さったんだ。
「...？
大丈夫だよ、嫌いになるわけないから。」
顔を上げたらそこには、いつもの光のような笑顔。
俯いて、フローリングを見つける。
事実を作れば、逃げようだなんて思わないよね。
俺はAの首に齧り付く。
『大好き』
「いっ...」
痛みに驚き、倒れてしまった。
「...ど、どうしたの？」
鎖骨あたりを擦りながら聞いてくる。
目尻が下がっていて、口も小さく開けていた。
『...あはは、そういうとこだよ』
本当、俺の気持ちをかき乱すの得意だね。
『...』
ベッドに肘をつき、疲れて眠ってしまったAの頬をつつく。
赤子のような柔らかさ、透明感。
体に付けまくった赤い印を見て、優越感に浸る。
『...風邪ひいちゃうか』
俺の服を取り出して、着替えさせる。
布団を被って、抱きしめて寝る。
朝起きたらいなかったけど。
着替えて、顔を赤らめながらコーヒーを飲んでいたので許した。
『おはよぉ〜...』
「お、おは、よう...」
声を枯れさせながら挨拶を返してくれた。
『喉痛い？
これ、飲むといいよ。』
昨日、俺があんなに頑張らせちゃったんだもん。
「ありがと...」と言いながらジト目で薬である飲み物をを受け取る。
『...君がいないと、俺はダメなんだ
愛してるよ』
A。
きっと、これから先も、言えない秘密を隠し通す。
騙すことになるけど
俺はあの日助けられてからずっとずっと愛してるんだ。
ずっと、二人だけの世界に沈んでしまおうよ。
愛してる。
これが、俺の愛の魔法。
Another Story＿完
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aru。(プロフ) - はんはんさん» 実は「Story」では見えなかった真実を、「AnotherStory」で見える、そんなお話を目指していました…。色々とありがとうございます！！ (5月29日 16時) (
レス) id: 59b356ef29 (このIDを非表示/違反報告)
aru。(プロフ) - 愛璃さん» お話のような関係も現実で有り得るので、お互いが幸せならそれが愛なんですかね…。ありがとうございます！ (5月29日 16時) (レス) id: 59b356ef29 (このIDを非表示/違反報告)
はんはん - これからも応援しています！！無理しすぎない程度に！！（ここ重要）これから主様のペースで頑張ってください！！ (5月29日 9時) (レス) @page23 id: 04ab76775a (このIDを非表示/違反報告)
はんはん - 完結おめでとうございます！！！最初は夢主ちゃんが一方的に依存してしまい夢主ちゃん自身の魅力などにknさんが惚れる展開かと予想しました！ネタバレになるので言えませんがまさかknさんが…！とは思わず興奮が止まりませんでした！一番大好きな作品です！ (5月29日 9時) (レス) @page23 id: 04ab76775a (このIDを非表示/違反報告)
愛璃(プロフ) - 完結おめでとうございます！！とても素敵なお話でした！これも1つの愛のカタチですね…。天使が籠の中の鳥にならないことを願うばかりです。更新お疲れ様でした！これからも応援しています。 (5月29日 1時) (レス) @page23 id: cc5155de71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aru。 | 作成日時：2023年5月14日 20時
