#Another Story＿1 ページ13
高校2年生の夏、友達の家に遊びに行った帰りだった。
俺は、気分が悪くなってしまい、駅のホームの隅の方で蹲っていた。
『...う...』
見て見ぬフリして通り過ぎていく人々が気持ち悪くて、更に気分が悪くなる。
目を閉じた、その時。
「＿＿あの、大丈夫ですか？」
優しくて、どこか儚げな声。
俺は、目をゆっくり開ける。
そこには、俺に視線を合わせるためにしゃがんだキレイな顔立ちの人がいた。
『...すみませ、邪魔、でした、か』
俺はふらつきながら立ち上がる。
だけど、足に力が入らずまた膝をついてしまった。
「無理しなくていいよ」
その人は、俺を支えた後、ペットボトルを出した。
「お水、飲める？
人が多いよね、外一緒に出よう？」
俺はもらった水を少しずつ飲んだ。
そして、肩を貸してもらいながら何とか駅を出た。
俺は、駅の近くのベンチに座らされた。
「辛かったね、もう大丈夫だよ。」
そう言って、頭を撫でられる。
その時に電話のコールが聞こえたので、指を指して教える。
「ん？」
『で、んわ...』
「お仕事場の人だと思うから気にしないで！
君が苦しんでたんだから、仕事なんて優先出来ないよ。」
そう言って、華やかな笑顔を見せた。
俺は、それに惹き込まれた。
唾が喉を音を鳴らして通って行った。
『...あの、本当にありがとうございました。
お礼がしたいので、連絡先教えてもらえませんか...？』
「お礼なんて良いよ、私は当然のことをしただけだから」
『...嫌です』
お礼がしたい俺と、遠慮するあなた。
暫くそれが繰り返された。
「...私、AA。良くこの電車使うんだ。
君が元気、それだけで良いよ。」
『ありがとうございます！』
名前だけ聞き出すことが出来た。
その後、手を振って別れた。
姿が見えなくなるまで、俺は見つめた。
絶対に手に入れる。
A、今度は俺が助けるよ。
#Another Story＿2→←#Story＿10 ※微R
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aru。(プロフ) - はんはんさん» 実は「Story」では見えなかった真実を、「AnotherStory」で見える、そんなお話を目指していました…。色々とありがとうございます！！ (5月29日 16時) (
レス) id: 59b356ef29 (このIDを非表示/違反報告)
aru。(プロフ) - 愛璃さん» お話のような関係も現実で有り得るので、お互いが幸せならそれが愛なんですかね…。ありがとうございます！ (5月29日 16時) (レス) id: 59b356ef29 (このIDを非表示/違反報告)
はんはん - これからも応援しています！！無理しすぎない程度に！！（ここ重要）これから主様のペースで頑張ってください！！ (5月29日 9時) (レス) @page23 id: 04ab76775a (このIDを非表示/違反報告)
はんはん - 完結おめでとうございます！！！最初は夢主ちゃんが一方的に依存してしまい夢主ちゃん自身の魅力などにknさんが惚れる展開かと予想しました！ネタバレになるので言えませんがまさかknさんが…！とは思わず興奮が止まりませんでした！一番大好きな作品です！ (5月29日 9時) (レス) @page23 id: 04ab76775a (このIDを非表示/違反報告)
愛璃(プロフ) - 完結おめでとうございます！！とても素敵なお話でした！これも1つの愛のカタチですね…。天使が籠の中の鳥にならないことを願うばかりです。更新お疲れ様でした！これからも応援しています。 (5月29日 1時) (レス) @page23 id: cc5155de71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aru。 | 作成日時：2023年5月14日 20時
