『野球の友達』で終わる前に。【オリジナル】

第11話 ページ13

第一回戦が始まった。

第一回戦はこの区域でいちばん強いとされているチーム。

食トレなどもしているらしく、体格が違うのは誰が見ても分かる。



A「みんなファイトー！！｣

私はベンチには入れたけど、声を出すことしか出来ない。
出来ないからこそ声を出したくなる、！

マカロンホールケーキズは後攻。

先発ピッチャーは快翔。


抜群のコントロールが武器……のはすが……







審判「ボール！ファーボール！｣


審判「デットボール！｣

審判「ファーボール！！｣

なんと初回から四死球を連発……！！


快翔「……はあっ、……｣

同じピッチャーとして投げても入らないのは体力的にも
精神的にも辛いよね、

A「快翔大丈夫！自分ペース！｣

快翔はハッとしたようにこちらを振り返る。

A「頑張れっ！！｣

そこからというと、満塁のピンチだったけど、何とか3点で抑えた。


そこから……『3点』という大きな壁にぶつかった。
相手のピッチャーがいいのは知っていたけどなかなか打てない……
100キロ近い直球には手が出ないし、時々投げてくるスローボールにはどん詰まり。それでも私は、声を出し続けた。


A「快翔ナイピ！｣


A「惜しい当たり……！！｣


A「どんまい切り替えてこ！｣

みんなも声を出し続けた。けど……



審判「5対0！ゲームセット！！｣

負けてしまった。

私は悔しくて悔しくて仕方がなかった。

A「ｸﾞｽ……ｽﾞｽﾞｯ……うっ、……｣

私はなにもできなかった。

みんなに全てを押し付けてしまった。







ごめん………………

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