8人の始末屋と。（KJ8）

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toppo

｢…なんやねん、それ｣
｢…｣
なぁー？おーい？と、
アーセナルに問いかけるも、
もちろん、アーセナルの反応もなく、
アーセナルは何事も無かったかのようにリボルバーの手入れを重ねていた。

一応最年長であるマックは施設で見せていた悪ガキそのもの感はどこへ行ったんやら。
そんな二人をみてへらっとガムは笑った。


｢なんかよーわからんけど、クーちゃんなんかあったん？｣

｢ん？ジョニーと仲がええだけやで｣

多分、ここで何か言うてもガムはクイーンの事を凄い心配するから、逆にクイーンの機嫌を悪くすることになるだろう。


…多分、クイーンのあの眼差しは


ホテルに連れていこうとする男と拒否する女｡

女性を助けてやりたい、そんな心と
なんで助けないといけない？というもうひとりの自分。

そのぐらい、嫌ならちゃんと言えばいい。
それが自分のように仕方が無い仕事ならば、早くホテルに入ってちゃんとこなせ。

まだその仕事に慣れてなくて抵抗を覚えているのか、と考えたのならば、余計に昔の自分と重なったんやろう。


それでもこの時の怖さを一番良くわかっているのは紛れもない自分で。

遠くの彼女は泣いていて。


助けないと、一刻も早く。
そんな心と
怖いよ巻き添えをくらいたくない、自分で解決すべき、
そんな心が混ざりあっていったんやろうか。


不安な時には頼って欲しいけども、
やっぱり同じような経験をこなすジョニーやないとあかんの？

僕は抱きしめたらあかんの？

僕は、頼りになんかならん？


幸せそうな二人の寝顔を見ながらそんなことを思う僕は、やっぱり？

まだ、この気持ちは仲間愛やと思いたい、
そんなことを考える雨の夜やった。

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