縁無 2

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翔馬「……俺らってさ〜、なんか似てね？」
『そうですか？』
翔馬「早くね？」
『いや、だって似てないですもん』

顔だって、運動神経だって、性格だって、人柄だって。翔馬さんの方が何倍も何百倍も勝っている。

翔馬「そゆとことかね」
『…どういうとこ？』
翔馬「他者に譲っちゃうとこ？」
『……、』
翔馬「…俺今よく他者って言葉使ったね」

ほんとに。よくそんな言葉知ってたな。なんて先輩相手に心の中で。失礼がすぎるけど、翔馬さんなら良いかなって。

翔馬「……俺も昨日フラれた〜」
『へ〜。…………え？』
翔馬「遅くね？」
『いや、え？』
翔馬「普通〜に告って普通〜にフラれたよ」
『…そう、なんですか』

初耳だ。いつもみたいに喋り方はやわやわしてるけどその横顔はどこか切なかった。…頑張ったんだな、翔馬さんも。ずっとなかなか言えないって、言ってたもんな。

…お互い、頑張ったんだな。

翔馬「Aってなんか俺と似てるからさ」
『…？ はい』
翔馬「ほっとけなくなるんだよね」
『……有難う、ございます？』
翔馬「うん」

一言一言が短くて、けれど何だか温かい。翔馬さんの言葉は、私を心づける魔法みたいだ。

翔馬「俺の前で泣くのはありだよ？」
『…嫌なので泣きません』
翔馬「まじか〜〜」
『……泣きません、』

その時の声が鼻声になっていることは、自分でもわかった。頬がなにか濡れてることも。その時翔馬さんは、何も言わずに、私の頭をずっと撫でてくれていた。内村くんみたいに雑にじゃなくて、優しく、丁寧に。

『…すいません、つもりじゃなかったんですけど』
翔馬「や、わかってるよ」
『…ごめんなさい』

何分くらい涙を流し続けてたかな。翔馬さんは、私の頭から手を離した。

翔馬「……ね、」
『はい』
翔馬「俺らさ、」
『はい』








翔馬「付き合ってみない？」









こんばんは沙蓏です(ぺこり)
縁無 2 に移行するまで少し時間が空いちゃったんですけど、

移行の仕方がわからなかったのです！やっと移行できた時の達成感！叫びたくなりました！よいしょっ！

作者側としてはですね、

「ついに平塚動き始めたぞ…！ わくわく…」

という気持ちです。三角関係嫌いな人は居ないと思っていますからね。(？)

読んでくださった全ての方に感謝！
雑談でした。次のお話でお会いしましょう。

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