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「先約って……、」
秀生「ごめんね?この後男バスのみんなでお見舞い行こっか〜って話してたの。だから今回は俺らに譲ってちょうだい(笑)」
安嶋くんがニコリと微笑みながらそう言うと、女の子はぎこちない笑顔を浮かべながら、スクバを持って教室を出て行ってしまった。
竜生「あぶね〜、ダメじゃん! そんなことしたら」
『いやいや、え? めちゃめちゃびっくりしたんだけど』
秀生「Aちゃんが頼まれたんだから」
まあ、確かにそうだけど。でも家を知ってるあの子からすれば、確かに自分が行った方がいいと言う気持ちもわからなくはない。
『まあ、とりあえずありがとう』
秀生「いえいえ。じゃ、LINEにうっちーの家の住所送っとくね」
『うん、ありが…、…は?』
秀生「なに(笑)」
『いや、案内してくれるんじゃないの?』
竜生「俺ら部活あるから!」
『え、』
いや、私も部活あるし……。え、「この後」っていうのは、部活帰りって意味では無かったのか。
竜生「Aちゃんうっちーくんとほんとにこのまんまで良いの?」
『……え?』
秀生「バレバレだから(笑) 好きなの」
『えっ!? いや、え!? なんで、』
竜生「あはは!!(笑) 待ってわかりやすすぎ(笑) 今ので100確証ついたわ(笑)」
『……っ! いや、は!? はめたでしょ!』
爆笑する2人を横目に、私は大焦り状態。いつから、バレてたんだろう。だって翔馬さんと付き合ってることだって知ってるはずなのに。
竜生「まー詳しい話は後で!! 早くうっちーくんのとこ行きな!!」
秀生「そーそー、うっちー多分今頃死んでるよ(笑)」
そう言って2人は、戸惑っている私を置いて、部活へ行ってしまった。何だろう。まるで嵐が去った後のようだった。
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ふうか - すごく見入っちゃいました!!更新楽しみにしています!! (2021年10月11日 21時) (レス) @page28 id: c4a626600f (このIDを非表示/違反報告)
すずの - いつもキュンキュンして読ませて貰ってます!!次の更新が楽しみです (2021年4月10日 23時) (レス) id: 9ade0148b3 (このIDを非表示/違反報告)
なえ - 更新楽しみにしてます!とても面白いです! (2020年11月26日 6時) (レス) id: abff8bc056 (このIDを非表示/違反報告)
あ じ ま の 隣 。(プロフ) - いつも読ませて貰ってます!しょまにきゅんきゅんしすぎてやばいです( ; ; ) これからも更新楽しみにしてます…! (2020年11月15日 14時) (レス) id: 9cbfbaddaa (このIDを非表示/違反報告)
Happy(プロフ) - 三角関係最高です主様!!これからが楽しみです! (2020年11月14日 21時) (レス) id: 24d5ea4ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙蓏 | 作成日時:2020年11月12日 13時