縁無 2

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次の日、内村くんは学校に来なかった。クラスのみんなが「どうしたんだろうね」とHR前はその話で持ち切りだった。

「せんせー！内村は？」
「なんか熱出したらしいぞ。なんでこんな暑い時に熱なんて出すかなあいつも。夏風邪かな？」

熱。季節はもう夏。よっぽど疲れたか何かしたのだろう。いつも元気な内村くんが、熱。…珍しいな。そしてHRが終わった後、先生に呼び出された。

「Aって男バスのマネだったよな？」
『あ、はい』
「これ、内村の家に持ってってやって。三者面談のプリントだから、大事なやつなんだよ」

そう言って、1枚のプリントを手渡された。…内村くんは、三者面談って、どうしてるんだろう。昨日の話を聞いた限り、

『…………』
「…A？聞いてる？」
『…え？ あ、はい！』
「頼んだぞ」

そう言って、先生は教室を出ていってしまった。
……家にって、私、内村くんの家知らないんだけど。
そんなこんなで1日が過ぎ、あっという間に放課後になった。

「ねえ」

その時、後ろから声をかけられる。見ると、それはいつも内村くんと一緒に居る女の子だった。

「私がそれ内村の家持ってってあげるよ」
『……え？』
「家、知らないでしょ？」

そう言いながら、片手をこちらに差し出してくる。きっと、プリントをよこせという意味なのだろう。

『えっ…、と…』
「遠慮しないで？」

ニコリと微笑むその顔に感情は無かった。思わずプリントを手渡しそうになったその時。

「おっとあぶな〜い！！」

後ろからグッと肩を引かれる感覚と共に、プリントを持っている手首を掴まれた。

「ごめんね〜！俺らが先約だった！」

見るとそこに居たのは、深田くんと、安嶋くんだった。






こんばんは、沙蓏です(ぺこり)
めちゃめちゃ久々やん…、めちゃめちゃ反省…、ごめんなさい…………泣

いつの間にやらこんなに日が過ぎてて申し訳なさで頭が上がらない土に埋まります泣

更新頻度、少しづつではありますが上げていきたいと思っておりますので何卒宜しくお願い致します。

続編も引き続き赤星ありがとうございます！❤

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