縁無 2

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hiratsuka said

ジュースを取って佳音の方を見上げると、そこには目を少し大きく見開いた佳音の顔。…まあ、びっくりするよな、こんなん。

昔から仲良かった友達のうちの1人が告白だなんて。

……友達のうちの1人が。

佳音「えっ…、…っと、それは、」
翔馬「本気だけど」
佳音「…へ、」
翔馬「佳音ずっとうっちーばっかで気づかなかったと思うけどね(笑) 結構前から好きだったよ」

こんな言い方ずるいかな。ごめん、今まで言えなかった俺のせいなのにね。

佳音「……ごめんしょま……」
翔馬「良いよ(笑) ごめんね、俺こそ」
佳音「……、」
翔馬「ねえなんで泣きそうなってんの(笑) 大丈夫だから！ もうふっきれてっから！(笑)」

佳音の肩をポンポンと軽く叩いて、笑って軽く嘘をつく。

翔馬「これからも、ね！ 友達！ ね？」
佳音「うん……、」
翔馬「ごめんね急に。部屋戻ろ！ それともまだうっちー探す？」
佳音「…大丈夫、部屋、戻ろう」

振られたはずなのに、何故か心があっさりしている。不思議だな。知らないうちに、自分でもふっきれていたのかもしれない。

竜生「あー！平塚くん戻ってきたー！」
翔馬「なに(笑) テンション高いよ」
湧「今王様ゲーム中ー！ 平塚も来て！！」

その場には、既にうっちーが戻ってきていた。うっちーの顔は、なぜか切なげで。

秀生「……？ ひらつ？」
翔馬「…わり！行く！！」

俺は、その場に笑顔で歩いて行った。これがいい。




笑って人生過ごした方が、楽しいだろ。

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