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元々、白米は好きだけれどこんなにも美味しいと感じたのは初めてだ。限界寸前の疲労も空腹下で食べる食事がこんなに美味しいものだと初めて知った。
そう感じているのは、私だけでは無いようで皆がっつくように食事している。
『口田さん。これ食べる？』
大皿で盛られた食事は、それぞれ自分で盛り付ける形になっていて正面に座る口田さんに声をかけた。コクコクとうなづく彼の皿に盛り付けてやると、
口「ありがとう、檻守さん」
と、思ったより高い声で礼を言われる。
轟「檻守、それもとってくれ」
『ん、はい』
轟「ありがとう」
右隣に座る焦凍くんは、私が近くに寄せた大皿にいち早く箸を付けた。頬にたくさんおかずを蓄えながら白米を食べる焦凍くんはいつもの様子からは珍しい。
轟「……檻守、見過ぎだ」
『あ、ごめん。珍しいなおもて』
私がそう言うと、先程まで忙しなかった箸をピタリと止めてキョトンとした顔でこちらを見る。
『いつも、静かにお蕎麦食べてるイメージあるからかな。今日はハムスターみたいや』
轟「俺は人間だ」
『それは知っとるんやけどな』
私が、自分のほっぺに空気を溜めて、焦凍くんの真似をする。すると、恥ずかしいのかなんなのか目を逸らした。
轟「腹減ってんだ。仕方ないだろ」
『じゃあ、これも食べ食べ』
私は、大皿の唐揚げをポコポコ焦凍くんの受け皿に入れる。
轟「むしろ、檻守がもっと食うべきだ」
『結構食べとるけどな？ あ、おこげ』
土鍋で炊いたお米特有のおこげに感動しながら口に含む。一粒一粒の存在感が感じられて美味しい。
轟「いや、これも食え。あと、これも」
『多い多い。皿から溢れるて！』
轟「この前おぶった時に思ったんだが、檻守は軽すぎる。だから食うべきだ」
『……軽くないし』
別に少食な訳では無い。ただ、成長期の男の子に比べてしまえば食べてないように見えるだろう。
『いや、待って？ この前おぶった時はコスチューム着てたやん。ウエイト足すために細工入れてるねんけど?!』
轟「そうか。これも美味かったぞ」
『多い多い多い』
これ以上皿におかずを盛られないよう腕でガードする。すると、あろう事か口に直接放り込まれた。よりにもよって、一つが胃に重い唐揚げ。
『むぐむぐむぐぐ!!!』
轟「そうだな」
『……んぐ、何が?!』
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みすじ。(プロフ) - エリスさん» 嬉しいコメントありがとうございます！これからも更新頑張ります。爆豪くん、良いですよね！ (3月27日 11時) (
レス) @page17 id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 一気読みしちゃいました！更新楽しみすぎます！ばくごーくんオチに1票！ (3月26日 22時) (レス) @page16 id: 6970de97bc (このIDを非表示/違反報告)
みすじ。(プロフ) - 夜桜さん» 檻守ちゃん褒めてくれて嬉しいです。ありがとうございます！！！ (3月24日 17時) (レス) id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白いです！檻守ちゃんめっちゃ可愛いです！！！ (3月24日 14時) (レス) @page9 id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月24日 13時
