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死「早速だが……ヒーロー志望の爆豪勝己くん。俺の仲間にならないか？」
部屋から出ると、そこには爆豪除いた敵が合計七人が居た。バーのような装いをしており、トガさんは、カウンターの中に入り頬杖を着いた。私の腕を引いて。
……これじゃあ、すでに懐柔されたみたいだな。
私よりも、厳重に拘束された爆豪を眺める。爆豪は、どう返すんだろう。ヒーローに対する志しが生半可なものでは無いことは分かっているけれど。
爆「寝言は寝て死ね」
……即答か。やっぱり爆豪はカッコイイ。私とは全然違う。
爆「オイ、檻守」
『……なに』
爆「テメェ、舐めたこと言ってねえだろうな」
敵に寝返ろうとしてないだろうな、と聞いているのだろう。その答えなら、胸張って言える。
『当たり前』
爆「そうじゃなきゃ殺してたわ」
『私は心配してなかったけどな』
私はそう言って、トガさんの手からするりと抜け出した。彼女は、名残惜しそうに声を零したがそれを無視して爆豪の隣に立つ。
心葉「いいん。あんたには、ウチしかおらんやろ。一人でなんも出来ひんやん。なぁ」
姉が、私の名前を呼んだ。それが、嫌で一歩後ずさる。頭の中のどこかで、居なくならないでと叫んでいるのだ。……嫌だ。
心葉「そっち側に居ったら、Aも心から笑えんくなる。ウチらと居ろうや」
トガ「そうだよ。大好きだから、一緒に敵連合にいよう、Aちゃん！」
姉にはともかく、トガさんにもこの短時間で懐かれた。
爆「おい、耳貸すんじゃねえぞ」
『分かっ、とる』
爆「分かってねえ。目ェ死んでんだよ」
爆豪はそう吐き捨てると、鋭い視線を私の姉へ向けた。
爆「コイツァ、作り笑いはヘッタクソだがよ……。ちゃんと笑うんだわ。なんも見てねー癖に知ったかぶってんじゃねえぞ。クソアマ」
姉は、少し目を見開いてから伏せた。まつ毛の影で、表情が上手く読み取れない。
心葉「あんたこそ、分かってない。ウチこそ、Aの原点や。原点を失ったヒーローなんか、やってけるわけないやろ」
『……ねーちゃん、うるさい』
私は、その場で包帯を外した。まだ、膿んで血が滲んでいる。
『敵連合には、入らん。そんな私が認められんのやったら、縁切りでいい』
包帯をその場で、床に落とす。目が開きづらい。
『理想論は、もう捨てる。ねーちゃんや、トガさんが敵連合で心から笑えるように、私が笑えるのは雄英や。ここやない』
原点との決別だ。
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みすじ。(プロフ) - エリスさん» 嬉しいコメントありがとうございます！これからも更新頑張ります。爆豪くん、良いですよね！ (3月27日 11時) (
レス) @page17 id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 一気読みしちゃいました！更新楽しみすぎます！ばくごーくんオチに1票！ (3月26日 22時) (レス) @page16 id: 6970de97bc (このIDを非表示/違反報告)
みすじ。(プロフ) - 夜桜さん» 檻守ちゃん褒めてくれて嬉しいです。ありがとうございます！！！ (3月24日 17時) (レス) id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白いです！檻守ちゃんめっちゃ可愛いです！！！ (3月24日 14時) (レス) @page9 id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月24日 13時
