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緑｢かっちゃん!!｣
轟｢檻守!!!｣
緑谷くんと焦凍くんの声がする。あぁ、何か言わなきゃ。返さなくては。
なのに、口が動かない。
爆｢来んな、デク｣
ワープに沈みきる最後に聞いたのは、爆豪の声。声色には、酷く拒絶が滲んでいた。
あ、私。まだ、緑谷くんに謝ってない。捕まって、嘘ついてごめんって。
＿＿＿
心葉｢ヒッドイ怪我やなぁ。誰にやられたん｣
『……ねーちゃんのにせもん』
心葉｢仁くんやないの！ もー！ やりすぎ！｣
私は、ワープゲートをくぐったあと何故か姉から甲斐甲斐しく治療を受けている。何日か眠っていたらしい。
心葉｢うーん、跡は残るけど……敵っぽくていいやろ｣
おでこの中央から、右目の目尻にかけて擦ったような深い傷が出来ていたらしい。
『なんのつもり』
心葉｢いやあ、雄英襲撃ではまあまあ酷いことしてもうたって思ってな？ 考えてんけど、Aがこっち側に来てくれたら酷いことしやんでよくなるなぁって思って｣
『爆豪は』
心葉｢あの子、粗暴やろ。体育祭での表彰式見てこっち側の素質あるんやないって弔くんが｣
今、部屋には私と姉の二人きり。右目は、包帯で巻かれてしまって何も見えない。片目だけの視界は変わりないはずなのに違和感だ。
だって、目の前に姉がいる。
トガ｢心葉チャン！ Aちゃんの懐柔は上手く行きましたか？ って弔くんが！｣
心葉｢トガちゃん、元気やねえ｣
トガが、部屋に入ってきた。私の姿を見た後、眉間に皺を寄せる。
トガ｢Aちゃん、血出てたほうがカァイイのに……｣
心葉｢仲間になんのに、死んだら世話ないわ｣
姉は、そう言ってトガの頭を撫でた。その場所は、私だけの場所だと思っていたのに。
しかし、姉の表情は見た事がないくらいに穏やかで咎める気にもなれない。
『トガ……』
トガ｢はい！ トガです！ 仲間になろう、Aちゃん！｣
そう言って、私の手を握る。先程まで、ナイフを握っていた手も今はただの女子高生と他ならない。
『……トガ、さんは、なんで敵なん』
トガ｢……？ 生きにくい。生きやすい世の中になってほしいからです！｣
『そっか』
無邪気に笑う彼女が、仮に道端を歩いていても敵だとは思わないだろう。
心葉｢ということ。どうすんの、A｣
『そっちには、行かん』
心葉｢はあ。言うと思った。けど、A。よく考えんねんで？
……別に、ヒーローなんてやりたかないやろ？｣
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みすじ。(プロフ) - エリスさん» 嬉しいコメントありがとうございます！これからも更新頑張ります。爆豪くん、良いですよね！ (3月27日 11時) (
レス) @page17 id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 一気読みしちゃいました！更新楽しみすぎます！ばくごーくんオチに1票！ (3月26日 22時) (レス) @page16 id: 6970de97bc (このIDを非表示/違反報告)
みすじ。(プロフ) - 夜桜さん» 檻守ちゃん褒めてくれて嬉しいです。ありがとうございます！！！ (3月24日 17時) (レス) id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白いです！檻守ちゃんめっちゃ可愛いです！！！ (3月24日 14時) (レス) @page9 id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月24日 13時
