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茶｢梅雨ちゃん、ベロで手！ 拘束！ 出来る!? 痛い!?｣
蛙｢すごいわお茶子ちゃん……！ ベロは少し待って……｣
私は、梅雨ちゃんの動きを制限する機械を取り外そうとする。針は太く、血を吸いとるための形状をしていた。つまり、硬い。
トガ｢お茶子ちゃん、あなたも素敵。私と同じ匂いがする。好きな人がいますよね。そして、その人みたくなりたいって思ってますよね。わかるんです。乙女だもん｣
捕まっているというのに、トガは恍惚な笑みをやめない。むしろ、現状を楽しんでいるんじゃないかとさえ思う。
トガ｢好きな人と同じになりたいよね。当然だよね。同じもの身につけちゃったりしちゃうよね。でもだんだん満足出来なくなっちゃうよね。その人そのものになりたくなっちゃうよね。しょうがないよね｣
早く、梅雨ちゃんを解放しないと。あぁ、もう！なんでこんな高い位置に刺さってるんだ！
トガ｢あなたの好みはどんな人？ 私はボロボロで血の香りがする人が大好きです。だから最後はいつも切り刻むの。ねえ、お茶子ちゃん楽しいねえ。恋バナ、楽しいねぇ！｣
一方的な話を恋バナと称したと思った瞬間、お茶子の表情が困惑から苦痛に変わった。拘束されている状態で、お茶子の太ももに機械を刺したのだ。
『は？』
蛙｢お茶子ちゃん！｣
トガ｢チウ、チウ｣
私は、拘束なんてものの優先順位を下げてお茶子の身体を引き剥がす。
その瞬間、私の視界がぐにゃりと歪んだ。貧血かとも思ったが、違う。何かが人為的に、私の体に細工を加えたような。
気付けば、私は小さいビー玉のようなもので閉じ込められていた。
＿＿＿
蛙吹side
Aちゃんの咄嗟な判断で、お茶子ちゃんは敵から引き剥がせた。後は、起き上がる前に逃げるかもう一度拘束し直すかだけれど……。
そんな時、森の中から草をかき分ける音がして障子ちゃんが現れた。緑谷ちゃんをおぶって、轟ちゃんも一緒。良かった、皆固まって動けているのね。
トガ｢人増えたので殺されるのは嫌だから、バイバイ｣
敵は、何事も無かったように身体を起こし走り去ってしまった。少し、こちらに視線をやっていたような気もするけれどとにかく、敵は逃げたのだ。
個性が分からない以上、追うのも危ない。
蛙｢敵よ。クレイジーよ｣
緑｢麗日さんケガを……！｣
なんて、心配する緑谷くんの方が見ていて痛々しいほど重症。
けれど、今は怪我を心配している暇なんてない。やっと、敵から離れられたのだから施設に向かうのが得策ね。
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みすじ。(プロフ) - エリスさん» 嬉しいコメントありがとうございます！これからも更新頑張ります。爆豪くん、良いですよね！ (3月27日 11時) (
レス) @page17 id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 一気読みしちゃいました！更新楽しみすぎます！ばくごーくんオチに1票！ (3月26日 22時) (レス) @page16 id: 6970de97bc (このIDを非表示/違反報告)
みすじ。(プロフ) - 夜桜さん» 檻守ちゃん褒めてくれて嬉しいです。ありがとうございます！！！ (3月24日 17時) (レス) id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白いです！檻守ちゃんめっちゃ可愛いです！！！ (3月24日 14時) (レス) @page9 id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月24日 13時
