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｢檻守と、爆豪。それ以外は殺してもいいって話だ。知らないでいいか？ いいな？ よし、じゃあ……遊ぼう！｣
敵は、私たちの返答も聞かず自己解決して緑谷くんを蹴りあげた。まずい、まずいまずい。
私が、動いて緑谷くんを庇えば殺されない程度でいたぶられるだけだ。
『なんで？ 私とも遊ぼや』
緑谷くんが、岩に打ち付けられた後地面に伏す。その間に、私は立った。しかし、敵はつまらなそうに頭を搔くだけで私に攻撃をしようとしない。
｢殺せない相手はつまらないんだよ｣
『知らんわ。そんなん』
｢死なない程度にだまらせるか｣
敵は、そう言って私の足元に増強した腕を振り下ろした。衝撃波は激しいが、直接喰らわない分余裕はある。私は、一歩下がり敵の顎目掛けて蹴りあげた。
しかし、その脚は敵には届かず気付けばワイヤーのようなもので絡め取られている。
心葉｢ごめんなあ、妹は引き取らせてもらうわ｣
｢あぁ、早くしろ！ 早くやりたくてしかたねえんだ！｣
間違いなく、姉の声だった。緑谷くんが目を見開いて｢プリズンレディ!?｣と叫んでいる。
心葉｢邪魔されたら困るねん。ねーちゃんの頼み、聞いてくれる？｣
『ぜっ……たい、いや！』
心葉｢ふぅん｣
姉は、つまらなそうにそう言うとワイヤーをそのまま崖に叩きつけた。
緑｢檻守さんっ!!!!｣
『いい！ ごめん！ 洸汰くん、お願い！』
必死に、声を絞り出せば足に絡まるワイヤーが解けた。そのまま、地面への放り出された私は上手く受身を取れず転がる。
心葉｢A、久しぶり。雄英襲撃以来？｣
『知らん間に、悪役面上手なってもうてるやん』
素早く立ち上がり、姉の正面に立つ。重心を下げて、拳を胸の前に構えた。個性は洸汰くんを守るために使っている。体力の消耗は激しいけれど維持し続けるしかない。
心葉｢A、今回は別に喧嘩しに来たわけとちゃうんよ｣
姉は、その場でしゃがみこみワイヤーをキュルキュルと回収する。以前出会った時のような敵意は感じない。
心葉｢単刀直入に言うと、ウチと一緒に敵連合に来て欲しいねん。ねーちゃんと一緒に｣
昔は、私と同じぐらい長かった髪がウルフカットになっている。家にいたなら絶対に許されなかった髪型だ。
しかし、縦長で丸い目が細められ目尻に皺が寄る笑い方は私の知っている姉そのもので心の奥がツンと痛む。
……けれど。
『それは、出来ひん』
心葉｢あっそ｣
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みすじ。(プロフ) - エリスさん» 嬉しいコメントありがとうございます！これからも更新頑張ります。爆豪くん、良いですよね！ (3月27日 11時) (
レス) @page17 id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 一気読みしちゃいました！更新楽しみすぎます！ばくごーくんオチに1票！ (3月26日 22時) (レス) @page16 id: 6970de97bc (このIDを非表示/違反報告)
みすじ。(プロフ) - 夜桜さん» 檻守ちゃん褒めてくれて嬉しいです。ありがとうございます！！！ (3月24日 17時) (レス) id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白いです！檻守ちゃんめっちゃ可愛いです！！！ (3月24日 14時) (レス) @page9 id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月24日 13時
