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それから、少しして私達は女子部屋に戻った。そこからも、少しワイワイ話して眠れたのは十二時を回った頃だ。
＿＿＿
翌日の五時半。私達は、体操服を来て施設の外に出ていた。いつもよりも一時間くらい早起きな私は眠くて眠くてたまらない。
隣にいるお茶子も大きな欠伸をしていた。すんごい寝癖。
相「おはよう、諸君。本日から本格的に強化合宿を始める。今合宿の目的は全員の強化及び、それによる仮免の取得。具体的になりつつある敵意に、立ち向かう為の準備だ。心して臨むように」
死ぬほど眠かったのだが、相澤先生が話すと空気が緊迫する。だって、実際に具体的になりつつある敵意に直接出会ったのだ。呑気になんてしていられない。
相「というわけで爆豪。こいつを投げてみろ」
相澤先生が、爆豪に投げ渡したものは体力テストでも使ったボール。
爆「これ……体力テストの」
相「前回の……入学直後の記録は705.2m……。どんだけ伸びてるかな」
爆豪は、右腕をグルグルと回し始める。アシミナや瀬呂くんが爆豪にエールを送る。
芦「おお！ 成長具合か！」
瀬「この三ヶ月色々濃かったからな！ 一キロとか行くんじゃねえの!?」
芦「いったれバクゴー！」
朝から元気なのが羨ましい。
爆「んじゃ、よっこら……くたばれ!!!」
……くたばれて。
とんでもない暴言と共に爆豪が、ボールを投げた。個性で生み出された爆風が顔面にぶち当たり、髪が逆立ってぐしゃぐしゃになる。
口ん中に砂入ってきた……。
少しして、相澤先生の持つ計測器がピピッと音を立てる。
相「709.6m」
前回の記録に比べても、４mほどで大した差ではない。私の感覚は、他と変わらないようで「あれ、思ったより……？」なんて声が聞こえた。
相「約三ヶ月間様々な経験を経て確かに君らは成長している。だが、それはあくまで精神面や技術面。あとは、多少の体力的な成長がメインで個性そのものは今見た通りでそこまで成長していない。
だから、今日から君らの個性を伸ばす。
＿＿＿死ぬ程キツイがくれぐれも……死なないように」
昨晩の楽しい空気はどこへやら。相澤先生は、口元だけで笑う。あの笑顔を浮かべる時は、本気でしごかれる時だ。
それなりに覚悟はしてきたはずが、ちゃんと怖いんですけど。
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みすじ。(プロフ) - エリスさん» 嬉しいコメントありがとうございます！これからも更新頑張ります。爆豪くん、良いですよね！ (3月27日 11時) (
レス) @page17 id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 一気読みしちゃいました！更新楽しみすぎます！ばくごーくんオチに1票！ (3月26日 22時) (レス) @page16 id: 6970de97bc (このIDを非表示/違反報告)
みすじ。(プロフ) - 夜桜さん» 檻守ちゃん褒めてくれて嬉しいです。ありがとうございます！！！ (3月24日 17時) (レス) id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白いです！檻守ちゃんめっちゃ可愛いです！！！ (3月24日 14時) (レス) @page9 id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月24日 13時
