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なんと、全員分の票が揃ったらしい。あまり乗り気にはならなそうな子も多いけど、どう説得したんだろうか。
『私、トイレ』
茶「はーい」
芦「集計終わる前には帰ってきてよねー！」
『あい』
私は、男子の大部屋を出た。トイレは……、どこだっけ。私が、廊下を出て辺りを見渡していると男子部屋の扉がガチりと開いた。
『あ』
爆「あ？ 何しとんだ」
『トイレの場所分からんくて』
部屋から出てきた爆豪は、私の言葉を聞いてから右側を指さした。
『あんがと』
爆「ン」
爆豪は、近くにあったベンチに腰掛け大きな欠伸をしていた。何しに出てきたんだろうか。
＿＿＿
用事を済ませ、トイレを出るとまだ爆豪はベンチに座っていたままだ。
『そういや、なんで出てきたん』
爆「アイツらがうっせえからだ！」
『どストレートやなあ』
私は、爆豪の隣に腰掛ける。
『そいや、アンケート全員分揃った言うてたけど爆豪書いたん？』
爆「あーいうんは、出すまでうるせェからな」
『違いない』
私も似たような理由で提出した気がする。
爆「お前は」
『ん？』
爆「誰、選んだ」
『え……気になんの？ 興味あんの？』
アシミナ、透ちゃんならまだしも爆豪が人の恋愛事情に興味があると思えず驚いてしまった。
『……障子さん』
爆「あ？ 腕か」
『腕て。まあそうやけど』
爆「なんで」
『なんでって……。体育祭の騎馬戦で峰田さんと梅雨ちゃんが障子さんの腕ン中におったのがいいなあって思って』
暗くて狭い場所が好きなのだ。あれだけ、真剣にやっていた中でちらりとそんな考えが浮かんだのが今でも残っていた。
爆「……クソくだんねえ」
『聞いたのに!?』
なんて勝手な男だろうか。私は、ムッとしてベンチの上三角座りをした。小さく収まりよくなった私は、膝に顔を埋める。
『こんなにちんまりできるから、入れると思うんよね』
爆「知らんわ！ もう一人いんだろ。誰入れた」
『いや、ずるいわ。なんで私ばっか言わなあかんの。爆豪も言え』
私がそう言うと、爆豪の眉間にじわじわ皺が刻まれる。何故自分が聞かれると嫌そうな顔をするのか。
『ほら、言いたくないやろ？ そーやってズカズカ聞くんは……』
爆「オマエ」
『……は？』
爆豪からとび出た言葉は、想定外のもので。別に、言う必要ねえだろって言うだろっていう。
爆「だから、オマエ」
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みすじ。(プロフ) - エリスさん» 嬉しいコメントありがとうございます！これからも更新頑張ります。爆豪くん、良いですよね！ (3月27日 11時) (
レス) @page17 id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 一気読みしちゃいました！更新楽しみすぎます！ばくごーくんオチに1票！ (3月26日 22時) (レス) @page16 id: 6970de97bc (このIDを非表示/違反報告)
みすじ。(プロフ) - 夜桜さん» 檻守ちゃん褒めてくれて嬉しいです。ありがとうございます！！！ (3月24日 17時) (レス) id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白いです！檻守ちゃんめっちゃ可愛いです！！！ (3月24日 14時) (レス) @page9 id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月24日 13時
