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『ふぁ……暖かいと眠なるよな』
蛙「ダメよ、お風呂で寝ちゃ」
『ンン、わかっとる』
飯田くんが、峰田さんを止めるだろうと期待して私は再度リラックスする体制に入る。
八「檻守さん、見たことないくらいリラックスされてますわね」
『だって温泉なんか、いつぶり……。合宿さいこぉ』
ゆるゆるになっていると、壁越しにぽよぽよとなにかの音が這い上がってくるのに気がついた。
峰「壁とは超えるためにある!! Plus ultra!!!」
校訓を最低な形で穢されたわけだが、この状態で覗かれるとこちらは何も自衛できない。
耳「ちょちょ、ほんとに登ってきてない?!」
『シンプル犯罪なんやけど……？』
八「なんて卑劣……！」
飯田くんの静止の声は無意味だったらしい。温泉の壁から峰田さんの特徴的な頭のもぎもぎが見えた。
しかし、壁と壁の間で待機していたであろう洸汰くんが勢いよく頭を出す。
洸「ヒーロー以前にヒトのあれこれから学び直せ」
五歳の男の子にド正論噛まされてる高校生は如何なものか。
峰「くそガキィイイィイ!!?」
悪役しか吐かないであろう暴言を言いながら、峰田さんは洸汰くんに突き落とされたらしい。まあ大丈夫だろ。
蛙「やっぱり峰田ちゃんサイテーね」
芦「ありがと洸汰くーん！」
アシミナが、右手の親指を立てて大きく腕を上げた。名前を呼ばれたことに反応したのか、洸汰くんがこちらに顔を向けてしまう。
洸「わっ……」
『え、あっ！』
洸汰くんの身体が、男湯の方へグラりと傾いた。反射的に立ち上がるが壁一つ向こうなんて絶対に間に合いやしない。
『洸汰くん……!?』
耳「ちょっ……!?」
直ぐに、壁上から洸汰くんの姿が消えてしまった。人が落ちた時の鈍い音はしない。私は、温泉から上がり壁越しに男子風呂に声をかけてみる。
『洸汰くん？ 大丈夫なん？』
緑「ちゃんと受け止めたから大丈夫。ただ、気絶したみたいだから僕がマンダレイの所まで運ぶよ」
『そう。良かった。緑谷くん、お願いします』
私は、緑谷くんにそう声をかけて足だけ温泉に浸かる。肩まで浸かるのは、逆上せそうだからもういいかな。
茶「焦ったー。デクくんおって良かったね」
耳「いや、そもそも峰田がわけわかんないことしだしたからでしょ」
じろちゃんは、唇をきゅっとすぼめながら顎まで温泉に浸かる。チアのコスチューム着せられた時も思ったけれど、恥ずかしがる姿が可愛らしい。
芦「そーだ、さっき切島達と話してたんだけど後で男子部屋行かない!?」
『それ、行っていいもんなん？』
……まあ、止めても行くんでしょう。
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みすじ。(プロフ) - エリスさん» 嬉しいコメントありがとうございます！これからも更新頑張ります。爆豪くん、良いですよね！ (3月27日 11時) (
レス) @page17 id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 一気読みしちゃいました！更新楽しみすぎます！ばくごーくんオチに1票！ (3月26日 22時) (レス) @page16 id: 6970de97bc (このIDを非表示/違反報告)
みすじ。(プロフ) - 夜桜さん» 檻守ちゃん褒めてくれて嬉しいです。ありがとうございます！！！ (3月24日 17時) (レス) id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白いです！檻守ちゃんめっちゃ可愛いです！！！ (3月24日 14時) (レス) @page9 id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月24日 13時
