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耳「檻守、ウチは見てたよ」
『何が？』
耳「轟だよ！ あーんしてたじゃん」
じろちゃんは、イヤホンジャックでつんつんと腕を突いてくる。私達は、入浴するように促されて温泉に来ていた。なんと、露天風呂があるらしい。
『無理やり押し込まれたんやで』
芦「なになにー？ 何の話ー？」
『じろちゃんの恋バナ』
耳「はあ?!」
私は、アシミナをジロちゃんに押し付けて服を脱ぐ。アシミナと恋バナしようものなら、伸ばしに伸ばされて今日は眠れない。私はタオルで体の全面を隠しながら逃げるように脱衣所を抜けた。
髪と身体を洗い、身綺麗にしてから誰よりも早く温泉に浸かる。
『んあああ、きもちい』
心底気が抜けた声が漏れた。そんな私を見て、お茶子がくすくす笑っている。
茶「めっちゃ、声出とる」
『いや、これはまじやばい。お茶子もはよ』
身体を洗ったであろうお茶子を手招きする。
茶「あ、やば」
『やろ？』
茶「気持ちいいねぇ」
少しすると、皆が温泉に浸かり始める。皆、温泉に入った途端「ふわあ……」と気が抜けた声を出した。
芦「男子も温泉入ってんね！ 声聞こえる！」
『すっげえバシャバシャ言うてない？』
耳「泳いでんでしょ、上鳴あたりが。アホだし」
じろちゃんは、親指を立てて放電しすぎた上鳴さんの真似をする。
葉「似てるー！」
キャッキャと手を叩く透ちゃん。お湯が人の形にかたどられていて、不思議な感じだ。見えないのに、いるんだなと感じる。
茶「にしても、本当に気持ちいいねえ」
蛙「温泉あるなんてサイコーだわ」
芦「アタシのぼせてきちゃった！ 足湯にしよーっと！」
アシミナは、温泉を型どる岩に腰掛け足をバタバタと動かす。私も、少しのぼせてきた気がするが上がるのは勿体ない気持ち。
峰「まァまァ……飯とかはね……ぶっちゃけどうでもいいんスよ。求められてんのってそこじゃないんスよ。その辺わかってるんスよオイラァ……」
ホカホカといい気分で湯に使っていると、壁越しにそんな声が聞こえた。男湯側からだ。声の主は、考えずとも分かる。
峰「求められてるのはこの壁の向こうなんスよ。
……今日日、男女の入浴時間ズラさないなんて事故……。そうもうこれは事故なんスよ」
飯「峰田くんやめたまえ！ 君のしている事は己も女性陣も貶める恥ずべき行為だ！」
あ、峰田さん咎める飯田くんの声もする。そのまま頑張ってくれ。
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みすじ。(プロフ) - エリスさん» 嬉しいコメントありがとうございます！これからも更新頑張ります。爆豪くん、良いですよね！ (3月27日 11時) (
レス) @page17 id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 一気読みしちゃいました！更新楽しみすぎます！ばくごーくんオチに1票！ (3月26日 22時) (レス) @page16 id: 6970de97bc (このIDを非表示/違反報告)
みすじ。(プロフ) - 夜桜さん» 檻守ちゃん褒めてくれて嬉しいです。ありがとうございます！！！ (3月24日 17時) (レス) id: 5f57a4ca31 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白いです！檻守ちゃんめっちゃ可愛いです！！！ (3月24日 14時) (レス) @page9 id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月24日 13時
