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茶「ねぇねぇ！」
次の日、私が席に着くと麗日さんが直ぐに話しかけてくる。
『……何？』
茶「昨日、名前聞きそびれたから！ 聞いていい？」
コロコロ笑う彼女に、呆気に取られてしまった。まさか、昨日の流れで自己紹介忘れるとか……ある？
『麗日さん、ごめん。檻守A。教えてくれてたのにごめんな』
素直に謝罪すれば、麗日さんは
茶「謝らなくていいよ！ 私だって聞きそびれたんだもん！ お茶子って呼んでくれたら嬉しいな」
『うん……お茶子さん』
茶「なんか、よそよそしいねぇ」
困り眉で笑うお茶子さんに、私も困り眉だと思う。下の名前で呼び合うような友達は大阪には居なかった。親しくは馴れても、クラスで話すだけのようなどこか他人行儀な友達ばかり。
私がずっと、遊ばず訓練ばかりしていたからだと思う。
『お、茶子？』
茶「うん！ よろしくね、Aちゃん！」
マズった。正解はちゃん付けだったのかと、脳内で反省する。しかし、当の本人は嬉しそうに花を咲かせているので悪い気はしなかった。
チャイムが鳴って、午前の授業が始まる。プレゼント・マイクの授業は英語だ。雄英と言えども、高校。
マイクのテンションが高いことを除けば、普通の授業である。
昼は、大食堂で食事をしてやっとのことで午後の授業。
ヒーロー基礎学。
オ「わーたーしーがー!!」
テレビの中でしか聞いた事がなかった声が聞こえた。誰もが認めるＮｏ．1ヒーロー。オールマイト。
オ「普通にドアから来た!!」
明らかに画風の違う男が、教室に入ってくる。本当に面白くないギャグを言っているが、そんなことはどうでもいいのだ。
『ホンマに教師してたんや』
思わず、声が漏れた。隣の芦戸さんが「ねー！」と返事してくれる。
ヒーローを志すならば、必ず一度は憧れる存在だ。
オ「ヒーロー基礎学！ ヒーローの素地をつくる為、様々な訓練を行う科目だ！」
もちろん、ヒーロー科。ヒーロー基礎学の単位数が一番多い。
オ「早速だが、今日はコレ!! 戦闘訓練!!」
BATTLEと書かれたプレートをこちらに突き出し、オールマイトはそう言った。初日に、戦闘訓練。想定外だった。
そして、同時に配られる戦闘服に皆が心躍らせる。私は……、どんな希望出したっけ。
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
レス) id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
