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緑「僕も、個性を上手く使えなくて最下位になるかもってずっと冷や冷やしてたんだ。すっごい怖くて、君もそうだったんじゃないかって、思って」
途切れ途切れだが、そう言った緑谷君の言葉に少し驚いてしまう。もしかして、慰めに来てくれたのだろうか。
緑「除籍処分も嘘で安心した！ これからも一緒に頑張ろうね！」
緑谷君は、言い切った後両手で握りこぶしをつくり高速で頷いている。
うーん。鼓舞する側がテンパってるの少し面白い。
『うん。よろしく』
茶「私、麗日お茶子って言います！ こっちの眼鏡が、飯田天哉くんで、こっちが緑谷……デク君！」
何故か、二人に変わって自己紹介する麗日さん。私も自己紹介すべきなんだろうが、一つ引っかかることがあった。
『いずく、やなかったっけ？』
たしか、担任は緑谷
茶「え？ だってテストの時、爆豪って人が」
緑「あの、本名は出久で……デクはかっちゃんがバカにして……」
身振り手振りで説明する緑谷君に、こちらは胸を撫で下ろす。訂正したものが間違いだった場合、だいぶ失礼だからだ。
あの、横暴な人。蔑称まで使うのか。やだなー。
私だったら……、根暗女とか、コミュ障女とか、陰キャ女とかだろうか。ネーミングセンスの無さに驚きつつも、実際に呼ばれそうだなとも思う。
茶「でも、デクって頑張れ!! って感じで、なんか好きだ！ 私」
緑「デクです」
麗日さんの眩しすぎる笑顔に、緑谷君は速攻でデクを受け入れる。首まで皮膚を赤くしているので、喜んでいるのだろう。
『
私が、二択出すと緑谷君はうーんっと悩む。
緑「いいよ、呼びやすい方で」
頬を赤らめながら言う緑谷君に、私はそれならばと、
『じゃあ、緑谷君。よろしく。声掛けてくれてありがとう』
緑「え゛っ!?」
と言って、私は校門を出た。三人は駅に行くようで、私だけすぐに別れる。
茶「また明日ね！」
麗日さんの笑みが眩しい。後の二人も手を振ってくれている。私も軽く手を振って、すぐ近くにあるマンションへ入っていった。
茶「あ！ 名前聞いてない！」
麗日さんのそんな叫びにも気付かずに。
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
