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それ以降も、それらしい記録は出なかった。始めは、最下位争いをしていた緑谷君と一緒に注目されていたが、ボール投げを経て最下位はもう決まってしまっている。
私だ。
相「トータルは単純に各種目の評点と合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する」
淡々と、言葉を羅列する担任。最下位なのは分かっている。だからこそ、一括開示はありがたい。あまりメンタルは強くないのだ。
相「ちなみに、除籍はウソな」
『は？』
相「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」
鼻で笑う担任に、私は思わず度肝を抜かれてしまった。
芦「良かった！ 良かったね！ 檻守！」
『いや、ほんまに……。なんやねん、あの嘘……』
その場で、頭を抱える私に芦戸さんは優しく声をかけてくれる。
『ありがとう、芦戸さん。話す人おらな、心折れてたかも』
素直に、礼を言えば特徴的な瞳がぱちくりと動く。
芦「良いってことよ！」
白い歯をニカッと見せて笑う芦戸さんに、私はもう一度お礼を言った。
＿＿＿
帰り支度を終え、私は教室を出る。芦戸さんは、もう別の子と話していてさよならは言えなかった。残念。
外へ出ると、緑谷君と茶髪の女の子、真面目な男が三人で並んで歩いている。
凄いなぁ、もう友達出来てるのか。
なんて考えながら、私は彼らの横を通り過ぎる。
緑「あ、あの！」
背後から、緑谷君の声が聞こえた。自分を呼ぶ声だとは露とも思わず歩き続けていると、肩をぽんと叩かれる。
振り返ると、そこにはやはり緑谷君が居た。
緑「うわぁ！」
……なぜ君が驚く。
何故か、顔を赤くして口をパクパクさせている緑谷君を私は訝しげに見つめる。どちらかと言えば、驚くのは私の方だと思うのだ。
『どしたんよ』
緑「え！ えーっとですね！ 今日のテストのことなんだけど！」
手をバタバタと動かす緑谷君に、首を傾げる。後ろにいる二人も不思議そうにこちらを眺めていた。
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
レス) id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
