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記録は、46m。緑谷君が、個性を使うような動作を見せた。皮膚が光るのも見た。しかし、結果は個性を使ったと思えぬようなもの。
担任が、緑谷君の個性を消したらしい。個性を使うと、髪の毛が逆立つようだ。
相「見たとこ……、個性を制御出来ないんだろ？ また、行動不能になって、誰かに救けてもらうつもりだったか？」
緑谷君が言い返そうとするも、担任はそれを遮り身体に巻き付けた布のようなもので、緑谷君の身体を捕縛する。
相「どういうつもりでも、周りはそうせざるをえなくなるって話だ」
話は、あまり見えないが彼の個性は行動不能になり得る力らしい。教師ならば、止めるのも理解出来る。
相「個性は戻した……。ボール投げは二回だ。とっとと済ませな」
担任の髪の毛がふわりと落ちる。緑谷君は、二回目の投球のフォームに入った。一度目と同じで、大きく振りかぶる。
緑「SMASH！！！！！！！」
緑谷君は、大きく叫んだ。ボールは、既に肉眼では見えないところまで飛んでいる。間違いなく、個性でしか出せない飛距離に私は息を飲んだ。
705.3m
担任の、計測器にはそう記録されている。
緑「先生……！ まだ……動けます」
涙を滲ませ歯を食いしばりながら言う緑谷君に、担任は笑みを浮かべた。
茶「やっとヒーローらしい記録だしたよー！」
先程、驚かせてしまった茶髪の女の子が両手を上げて喜んでいる。
緑谷君をよく見ると、指先が赤黒く変色してしまっていた。あまりに痛々しくて、正直直視できない。
それ以上に、だ。
緑谷君が、大記録を出してしまったせいで最下位が決まってしまった。私は、頭の中をぐるぐると回す。
正直、生け捕りが前提のヒーロー活動ならばプリズンの個性は有用なはずだ。担任に売り込めば……ワンチャン。
芦「檻守……。大丈夫？」
芦戸さんが、心配そうにこちらを覗き込む。私は、強ばった表情のままゆっくりと頷いた。
『最下位やったら出来るだけ、せんせーに売り込んでみるわ』
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
