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芦「ねーねー！ 檻守！」
『なん？ アシミナ、元気やなぁ』
体操服に着替え、控え室で待機してるとアシミナが話しかけてきた。皆が緊張して、張り詰めた空気の中いつものハイテンションはむしろ安心する。
芦「檻守って人見知りする？」
『え。人見知り……は、あんました事ない気するけどなんで？』
芦「初め話しかけたとき、『檻守A』ってクールな感じだったからさ！ もしかしたら、人見知りでこんな感じなのかなって」
目尻を指で引っ張りツリ目を演出しながら言うアシミナ。確かに、入学初日は愛想が悪かった気がする。
『ちゃう。ちゃうねん。関西人のノリってキツイ子もおるから……。私の中学、隣の子にうぇいってゆーたら友達になれる子とかおったし。それでも、私は友達多い方やなかったけど』
芦「むしろコミュ強!!!」
『やから、手探りではあったんやけど。あんま気にせんで良かったかもな』
頭を掻きながら、笑えばアシミナはこくこくと激しく頷く。
芦「でも！ 今日はライバルね！ 頑張ろ！」
『絶対負けん』
この日の為に、走り込みも毎日したし個性も何度も練習した。けれど、それはアシミナも、クラスの皆も同じわけで。
飯「皆準備は出来てるか!? もうじき入場だ!!」
飯田くんは、いつも通り張り切ってるし。平和だ。
芦「コスチューム着たかったなー」
尾「公平を期すた為着用不可なんだよ」
『ワイヤー使えんと、私は弱体化や。残念』
近くに居た尾白さんを交え、会話しながら入場の声がかかるのを待つ。後ろでは、梅雨ちゃんとお茶子も楽しそうに会話していた。
「1-A組、入場お願いしまーす」
外から、そんな声がして皆が立ち上がる。
『緊張してんね。お茶子』
蛙「そりゃそうよ。大舞台だもの」
茶「う、うん……！」
お茶子はガチガチ、対して梅雨ちゃんはあまり緊張していそうには見えない。まぁ、見かけには寄らないけれど。
蛙「Aちゃんは、いつも通りね」
『ま、その方がいいパフォーマンスできるやん？』
私は歩きながら伸びをした。手首に巻いたヘアゴムで、長い髪をまとめる。普段は、あまり結ばないが今日だけは特別だ。
マ「一年ステージ、生徒の入場だ！」
プレゼント・マイクの声がする。小さいなりに背筋をしゃんと伸ばして、まっすぐ前を見て。
『……うしっ！』
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
レス) id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
