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茶「うおおお……何ごとだあ!!!?」
放課後。いつものように帰宅しようとすると、お茶子が足を止めた。後ろから覗き込めば、教室のドアを塞ぐように人がひしめき合っている。
困った。今日はバイトがあるというのに。私は覚悟を決めて、教室から一歩足を踏み出す。
『ごめん！ バイトやねん！ ちょー、急いどる！ 道開けて！』
思わぬ言葉に驚いたのか、その場からは動かずオロオロとするばかり。オロオロせんでいいからどいて欲しい。
『私、困っている。ヒーロー、人困らせない』
カタゴトの言葉で言い放てば、やっと人一人通れる隙間が出来た。私はその隙間をスルスルと抜けて人混みから抜け出す。
『全力疾走！』
その日、私は無事時間通りにバイトに着くことが出来た。
芦戸side
芦「檻守ってさー。結構変わってるよね！」
耳「どストレートに言った！」
爆豪と、普通科の子が喧嘩しているのを眺めながらアタシは言った。檻守と初めて会ったのは入試の時。
ロボットを無効化すればいいという試験で、彼女はあの個性を使いどんどんとロボットを壊して行った。檻を落下させる勢いを使って。
そんな物騒な戦い方をする割に、飛んでくる破片には人を守る檻を使ったり。良い奴だろうなとは思っていたけれど。
隣の席になって、声をかけた時にはぶっきらぼうな返答しか来なくて嫌われたのかなーっとか考えたり。アタシの方が先に声をかけたのに、麗日の方が先にお茶子って呼ばれていたり。
しまいには、
でも、檻守自体を嫌いになる理由なんてものは無くて。むしろ、敵に食らいつく檻守は死ぬほど悔しそうでその姿は、間違いなくヒーローだった。
あの後、爆豪に無理やり連れられてきた檻守の驚いた顔は忘れられないと思う。アタシは、檻守の怪我の具合を心配で恥ずかしいが、思わず泣いてしまった。
けれど、彼女は安心して泣いたのだと言う。
それを経たのか、今日の檻守は終始表情が柔らかかった。笑顔だって見せてくれたし、関西弁のツッコミは大阪人って感じで！結構好き！
耳「気難しそうな人だと思ってたんだけどね。今日、楽しそうに話してるの見たら、声掛けたくなった」
芦「あー！ それで、今朝？」
耳郎は、こくりと頷いた。
葉「私も私もー！ 話しかけたら話すよね！」
芦「分かる。実は、ただの人見知りだったりしてね！」
じゃあ、これからもっと仲良くなれたりして！
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
レス) id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
