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そして、次の登校日。正直、気は休まらなかったがそれでも学校に行かない選択肢はなかった。
教室に入ると、私の姿をみた緑谷くんがこちらへ駆け寄ってくる。
緑「檻守さん……！ あ！ えと、その」
緑谷くんは、姉が現れた時から不安げな表情を浮かべていた。憧れのヒーローなんて話をしてすぐだったし、仕方ない。
『緑谷くん、おはよう』
緑「う、うん……！ おはよう！」
『肉まん食べる？』
緑「に、くまんは今はいいかな」
朝ごはんに作り置きした肉まんがまだまだ余っているのだ。緑谷くんに貰われなかった肉まんを口に運べば、彼は不思議そうな泣きそうな顔をしてオロオロとしている。
『大丈ー夫。食欲もあるし、昨日めっちゃ寝たし！』
実際、思っていた以上に私の身体は元気だ。むしろ、力のコントロールが上手くいかず怪我した緑谷くんの方が、私にとっては重症。
緑「思ってたより……元気そう？」
『うん。もう、元気や。心配かけてごめんなぁ。あ、お茶子ー、今日の時間割なんやっけー』
近くに見つけたお茶子に声をかけると、顔がぱっと明るくなった。
茶「おはようー！ 今日はねーってまた肉まん食べてる！ 手作り？｣
『ほう！ ははほはんはねん』
茶「なんもわからん」
お茶子は教科書を取り出しながら、笑う。数学と、国語と、英語と。
芦「おっりがみー！ 麗日！おはよー！」
蛙「Aちゃん、お茶子ちゃん。おはよう」
『芦戸さん、蛙水さんおはよう』
蛙「梅雨ちゃんと呼んで？」
そんな、当たり障りない会話を緑谷くんは呆気に取られながら見ていた。
茶「デクくん？」
緑「い、いや。あんなことがあったのに……立ち直り早いなって」
お茶子は、蚊帳の外の緑谷くんに声をかけた。
茶「デクくんが保健室言ってる間に、私達もAちゃんと色々話したから。ね、Aちゃん！」
『んん〜。いっぱい泣いてもうて恥ずかしかったけどな。スッキリはした！』
芦「緑谷が寝てる間にね！」
何故かドヤ顔てマウントを取る芦戸さんに、緑谷くんがタジタジになっている。それが不思議で、面白いかった。
『んふっ……。なんで芦戸さんが得意げやねん』
込み上げてくる笑いを止めきれず、思わず顔を抑えた。そこにいる、お茶子も芦戸さんも梅雨ちゃんも、緑谷くん全員が目を見開いたのが分かる。
『……？ そんな見んでもええやん……』
茶・芦「わ、笑ったー!!!」
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
