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『後さぁ、辛いもん好き？ 食べれる？』
爆「まだあんのかよ」
私は、購入した肉まんを差し出した。ピリ辛肉まん。最近のお気に入りだ。
『お腹減ってなかったら私が食べるけど』
爆「食う」
施しは受けねェ！なんて言われそうだったけれど、素直に受け取ってくれて安心する。
爆「もっと辛ェほうが好みだな」
『そうなん？ 人気やで、これ』
爆「てめェは食わんのか」
私が、何も食べずに眺めているだけな事に気が付いたのか爆豪は言った。
『買うてないもん。爆豪の買うただけやし』
爆「……あ？」
『それ、お礼な。教室引き摺ってでも入れてくれたり、したやん』
爆「あれは、チビがチョロチョロしててウザかっただけだ」
『動機なんか関係ないやん？ 私が嬉しかったんやって。ありがとう』
素直に礼を言えば、爆豪は苛立ったのか乱暴に髪を掻きむしった。
爆「いちいちそんなことで言ってくんなや」
『いやぁ、せっかく会ったんやしさ。いいもん食べれたやろ？』
そう言って、自分用に買った水を飲む。すると、爆豪は私のペットボトルの底をつかみ、思い切り上にあげた。
『!? けほっ、何すんねんアホ！ うわっ、こぼれた！ 制服やぞこれ！』
思わぬ行動にツッコむと、爆豪はあろうことかあの悪人ズラで笑っているではないか。
爆「アホズラ」
『はー？ 意味わからん』
軽く睨みつけて、再度警戒しながら水を飲む。爆豪はもう少し賢いと思っていたが、こんなガキくさいこともするのか。
爆「バイトしとんか？」
『ん？ あぁ。ちゃんと許可もらっとるよ。一人暮らしやからな』
爆「ふぅん」
『聞いといて興味無いのなんなん？』
バスでも、似たようなことがあったと思いつつ私は彼が肉まんを食べ切るのを待った。一口で行けそうなくらい口は大きいのに、常識的なスピードで食べている。
『あれさ、爆豪があのアマって言うてた人。私のねーちゃん』
爆「そーかよ」
『私の事、責めんのよな。皆』
爆「てめェとねーちゃんは関係ねーだろーが」
『それはせやけど。
引っかかっていた。何故、真っ先に私を襲ったのか。執拗に、私を甚振ったのか。笑っていたのか。
『知らん間に、恨まれとった……んかなって』
爆「知らんわ！ ンな話俺にすんじゃねェ！」
『いやぁ、爆豪は気使ってくれへんから気楽やわ』
爆「馬鹿にしてんのか!?」
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
