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死「あーあ。来ちゃったな……。ゲームオーバーだ。帰って出直すか。黒霧、プリズン」
虚ろな思考で、敵の方に顔を向ける。手が体に沢山着いた男の近くに、ワープゲートが居た。……逃げられてしまう。
心葉「ありゃま、時間切れ。……じゃあね、A。そんくらいじゃ死なんから」
『ふ、ざけんな。まじで、逃げんな』
スタスタと、敵の元へ歩いていく姉に手を伸ばした。死に物狂いでで姉の足首を掴む。
心葉「逃げんな？ よう言うわ」
『あ゛ぁ！』
しかし、既に力が込められない手では直ぐに抜けられてしまった。変わりに彼女の足で私の手の甲を強く踏みつけられる。
心葉「あんた、うちに負けたんやで。舐めた口聞くなや」
『負けてへん』
心葉「まーけ！ あはっ」
髪の毛を捕まれ、無理やり頭を持ち上げられる。満面の笑みをした姉が私に負けを突きつけた。
死「早くしろ、プリズン」
心葉「はぁい」
行ってしまう。何も言わずに、消えてしまった姉が。ねーちゃんが、また。
『ねーちゃんっ！』
心葉「……」
13号が、敵達を吸って捕らえようとする。しかし、ワープゲートの方がずっと早かった。
死「今回は失敗だったけど……。今度は殺すぞ、平和の象徴、オールマイト」
黒いモヤが消える。これだけのプロヒーローが集まって、首謀者を捕まえられなかった。
芦「檻守！ せんせー！ 檻守が！ 酷い怪我……！ 檻守……！」
芦戸さんの声がする。私の身体を抱えるピンク色の肌が、点滅する視界の中で少し見えた。
『大丈夫。死んでへんから。ちゃーんと生きてる』
芦戸さんの身体をすり抜けて、自力で立ち上がる。アドレナリンが出ているからか、痛みがあまりない。
茶「動いたらあかんよ！ Aちゃん！」
『へーきやて。こんくらい』
ミ「ダメです。私達がリカバリーガールの元に運ぶから、大人しくしなさい」
情けない。なんて、情けないんだろう。無鉄砲に突っ込んで、これだけの怪我をして。
ミ「貴女の悔しさはよくわかる。今は大人に甘えなさい」
『……ごめ、なさい』
ミ「いいのよ。よく頑張ったわ」
私の身体は、恐らくミッドナイト先生に抱えられた。何か話しているのだろうけど、ぼんやりとしていて、何も聞き取れない。
『せんせ』
ミ「どうしたの」
『ねーちゃん、おった』
先生は、少し間をあけて小さく呟いた。
ミ「そうね」
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
