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『……おった！』
ビル群から、ワイヤーを使って飛んできた。隣では、爆豪が爆発の勢いで飛んでいる。ごめん、切島さん。走らせて。
でも、状況が違う。オールマイトが居る！
『私は、女ぶん投げる』
爆「俺ァ、モヤをぶっ殺す！」
私は、ワイヤーを姉に向けて飛ばした。油断していたのかは分からないが、ワイヤーはしっかりと姉の身体をとらえた。
心葉「あはっ！ Aってぇ、ワイヤー使うん？」
『何笑っとん……！』
地面に着地したと同士に、姉をぶん投げる。同時に、爆豪がワープゲートのモヤを爆破させた。
爆「どっ……け！ 邪魔だ!! デク!!」
オールマイトが相手していた、脳みそを露出した敵が凍り始める。あの氷は、轟さんのもの。
皆それぞれ、雑魚どもを散らして戻ってきたのだろう。
『……ちゃんと話し、しよや。ねーちゃん』
ならば、あちらは問題ない。オールマイトだっている。私は、姉に向き直った。
地面に叩きつけられたはずの彼女はまだ、高らかに笑っていた。
心葉「はーっ！ おっかし！ 今更話しよって？ Aってそないあほやったかな？」
『何があほや！ なんも言わずどっか行きよって！ あほはどっちやねん！ あほ！』
ワイヤーに絡まったまま、大の字で横たわる姉に私は馬乗りになった。ワイヤーを引けば、姉を強く締め付けた。
芦「……！ 檻守！ なにしてるの！」
遠くで、芦戸さんの声が聞こえた。しかし、返事せず私は姉を見下ろす。
心葉「……A。強くなったんやね」
姉が、私の顔を見て優しげに呟く。その表情には覚えがあった。関西の家に居た時に、よく見せていた顔。
『……なんやねん、急に』
心葉「……でも、うちのほうがつよいわ」
話が通じるかもしれない。そう錯覚させられた瞬間私の身体が思い切り傾く。何が起こったかはすぐには分からなかった。
『い゛っ!?』
気付けば、私の身体は宙に浮いている。知らぬ間に、ワイヤーを解いた姉が軽やかに立ち上がると、私に手を向けた。
心葉「ワイヤーは、こう使うねん」
私と同じように、手首につけた機械からワイヤーが勢いよく飛び出した。私の身体を捕らえた瞬間、思い切り地面に叩きつけられる。
受け身もまともに取れない状況下で、何度も何度も、数え切れぬほど身体を地面に叩きつけられた。
心葉「あはっ！ あははははっ！ 痛いなぁ！ 痛いよなぁっ!?」
……私、ねーちゃんに殺される。
飯「1-Aクラス委員長飯田天哉!! ただいま戻りました!!!」
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
