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私は、頬に流れる汗を擦る。運動だけでも熱いのに、爆豪の爆破のせいで汗だくなのだ。
『……あっつ。ってあれ？ 血や』
切「気付いてなかったのかよ!? ずっとだせ!?」
額を擦った瞬間、沁みるような痛みが走り手袋には血が染みていた。ずっと、というのは倒壊ビルからか。それとも、姉と対峙した時か。
爆豪は、敵の服をびりっと乱暴に破りこちらへ投げてくる。
爆「血ィ止めとけ」
『そんなんええわ。舐めときゃ治る』
爆「頭をどう舐めんだアホ」
爆豪は乱暴に布を、私の頭に押し当てる。逆に痛いみたいなところはあるが、止血は必要か。
切「とにかく、皆を助けに行こうぜ！ 俺らがここにいることからして皆USJ内にいるだろうし！ 攻撃手段少ねぇ奴等か心配だ」
私が、
『……クソ』
私の個性だけ、周知されている。この事実があまりにも辛かった。姉が、あちら側にいることの裏付けをされているようだったからだ。
切「俺らが先走った所為で13号先生が後手に回った。先生があのモヤ吸っちまえばこんなことになっていなかったんだ。男として責任とらなきゃ」
爆「行きてぇなら一人で行け。俺はあのワープゲートぶっ殺す！」
切「この後に及んでそんなガキみてぇな……。それにアイツの攻撃は……」
爆「うっせ、敵の出入口だぞ。いざって時逃げ出せねぇよう元を締めとくんだよ！ モヤの対策もねぇわけじゃねぇ！」
切島さんと爆豪の言い合いを横目に、敵を一つにまとめた私はふぅ。と一息ついた。その瞬間、隣で大きな爆発音がなる。
爆「つーか、生徒に充てられたのがこんな三下なら、大概大丈夫だろ」
潜んでいた敵に爆破したらしい。
『私も、探さなあかんヤツおるから』
切「えぇ！ 檻守もそういう事言う……」
『しゃあないやん。ぜってーぶん殴って話聞かなあかんのや。見た感じ、二、三人固まって飛ばされてるし。雑魚やし、大丈夫やろ』
少なくとも、敵側にいるのは確定だ。引き摺ってでも、姉は捕まえないと。
爆「あのアマか」
『アマって……。まぁ、そやけど』
ワイヤーに緩みがないか確認をして、私は窓に身体を乗り出した。
爆「待てや。あの女ァ、多分モヤと繋がってる。俺も行く」
切「俺もノったよ、お前らに！ ダチは信じるべきだよな！」
『……分かった分かった。はよ行くで』
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
