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完全に名前を聞く機会を失った女の子と、軽く会話する。すると、見るからに真面目そうな男が見るからに柄の悪い男に絡んでいた。
飯「机に足をかけるな！ 雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか!?」
爆「思わねーよてめーどこ中だよ端役が！」
少なくとも、入学初日にするやり取りではない。女の子も、少し引いていた。
あ、喧嘩のせいで教室に入れていない子がいる。可哀想に。
真面目な男が、教室に入れずオロオロする男の子に声をかけた。初めに、出身中学を言うあたり自己紹介の基礎は出来ているのだろう。
くそう。私の頭には、そのボキャブラリーが全く無かった。隣の女の子の名前も分からないまま、刻一刻と時間が過ぎていく。
芦「あ！ 忘れてた！ アタシ、芦戸三奈！」
元気よく挨拶されて、一瞬口どもる。しかし、今自己紹介出来なければ、一生ぼっちだ。
『檻守A』
芦「よろしくね！」
友達が……出来てしまった。
なんて、自惚れるわけもなく私はこくりと頷く。にしても、どこに行っても馴染めそうな子だ。
相「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」
突然、低い声が響いた。声の出処は、教室のドアのすぐ外。
寝袋を身にまとった、男性が気だるげにウィダーonゼリーを吸っている。
相「ここは、ヒーロー科だぞ」
まるで説得力の無い台詞だが、明らかに生徒ではない。ならば、教師だろう。
プロのヒーローということでいいのだろうか。
芦「見たことある？」
コソコソと、芦戸さんが声をかけてくれるのに対し私は、
『全然』
と返す。
相「担任の相澤消太だ。よろしくね」
担任は、寝袋からゴソゴソと何かを取りだした。
相「早速だが体操着着てグラウンドに出ろ」
何故か出てきた体操着に、疑問を抱きつつ全員がそれを受け取る。寝袋から出てきた服かぁ。嫌だな。
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
レス) id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
