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『あんま有名では無かったけどな。プリズンレディゆうんやけど』
茶｢プリズンレディ!? 彼女も、新人ながら多くの
『……！ そうなんよ！ ねーちゃんは、捕まえるだけやなくて、ちゃんと更生までを目標にしとってな！』
思わず興奮してしまい、口数が増える。こういうの良くない。
茶｢へぇ！ 凄いヒーローなんだね！｣
『うん。そうなん。すごいヒーローなんよ。
……今は、どこおるか分からんねんけど』
私が、ボソリと言えばお茶子の表情が固まったように見えた。緑谷くんも、飯田くんも同様。
『けど、私の憧れなんよ。だから、私はヒーローになって、ヒーローがおらんくなっても秩序が崩れんような世界にして。ねーちゃんが笑って戻ってこれる世界を作るねん』
私は、うどんを一口啜る。
『私は、世の中のヒーローを撲滅すんねん。そのために、敵も消さなあかん。強くならなあかん。やから、雄英に来た』
柄にも無く、話しすぎた。照れ隠しでもう一度、うどんを啜る。
緑｢途方のない夢だけど……、素敵だと思う｣
茶｢うん！ そういうの好きだ！｣
飯｢……｣
『相澤先生も、頑張れよってゆうてくれたん。やから、頑張らなあかんわ。……飯田くんはどう思う？』
一言も話さない飯田くんに話しかければ、彼の肩がビクリと動いた。
飯｢すまない。檻守くんの事情も知らずに……『ちゃう』｣
『聞きたいんは、私の夢の話。どう思う？』
飯｢ものすごく……素晴らしい目標だと……思う｣
飯田くんが、ゆっくりとそう言った。満足だ。
『久しぶりにねーちゃんの話した！ でも憧れのヒーローの事はいくら話してもいいもんやん？ 緑谷くんも知っててくれて嬉しかったし』
緑｢た、確かに知名度はインゲニウムに劣るけれど、彼女の個性のプリズンはヒーローをするに当たってものすごく有用なんだ！ イレイザーヘッドの個性と似てるけど、檻で行動そのものを封じる戦法や、ワイヤーを使った軽やかな動きと、底抜けの明るさに元気をもらった市民は数知れずなんだ！｣
……私より詳しいのは何だか複雑だが、それでも悪い気はしなかった。私にとって大好きなねーちゃんが、誰かに元気を与えていたのだ。
『凄いやろ！ ねーちゃん！』
にしても、そうか。ねーちゃん、ワイヤー使っていたのか。
相｢ちなみに、オススメはこれだ。ワイヤーを伸ばして空中戦にも持って行ける。小柄も武器になるぞ｣
ねーちゃんと、お揃い。教えてくれてありがとう相澤先生。
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
