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緑｢いざ委員長やるとなると務まるか不安だよ……｣
茶｢ツトマル｣
飯｢大丈夫さ｣
不安げな緑谷君を慰める二人に合わせて、私もうんうんと頷く。
飯｢緑谷くんのここぞという時の胆力や判断力は多をけん引するに値する。だから君に投票したのだ｣
多分、緑谷君に投票したのは今自白した飯田くんとお茶子なんだろう。自分票も含めて、三票。ピッタリだ。
なら、八百万さんに入れたもう一票は誰が入れたのだろうか。
『む、むぐ』
茶｢ご飯は逃げないから、ゆっくり食べた方がいいんじゃないかなっ!?｣
そんなツッコミを受け入れながら、私はちらりと飯田くんを見やる。
『なぁ、思っとったこと聞いていい？ 飯田くん』
飯｢なんだい！ 檻守くん！｣
『インゲニウムの弟やったりしやん？』
ずっと疑問に思っていたのだ。彼の個性は、プロヒーローのインゲニイムに酷似していると思ったのだ。同じ個性を持つ人間は勿論いるけれど。
『戦闘服。寄せてるやんな？』
飯｢ご名答だ！ 檻守くん！ 俺の家は代々ヒーロー一家なんだ。俺はその次男だよ｣
緑｢イ、インゲニウムと言えば、東京の事務所に65人もの相棒を雇ってる大人気ヒーローじゃないか!! まさか……！｣
あまりに詳しい解説に呆気取られていると、飯田くんは眼鏡をクイッと持ち上げる。おぁあ。あからさまに自慢している。
飯｢規律を重んじ、人を導く愛すべきヒーロー!! 俺はそんな兄に憧れ、ヒーローを志した。人を導く立場はまだ俺には早いのだと思う。 上手の緑谷くんが就任するのが正しい！｣
少し口角を上げて言う飯田くんに思わず目を見開いた。
茶｢なんか初めて笑ったかもね。飯田くん｣
飯｢え!? そうだったか!? 笑うぞ、俺は!!｣
飯田くんはそう言うが、どちらかと言えば難しい顔をしている方が多かった。堅物なイメージが強固なせいで表情にギャップを覚えてしまう。
『ええなぁ』
思わず口に出た。三人の視線がこちらに向けられて、ハッとする。
『いや、ちゃう！ なんか、思わず！』
茶｢笑うのが？ Aちゃんも笑えばいいよ！｣
まるまるとしたほっぺに指を当てにーっと笑うお茶子に和みながらも、私は首を横に振った。
『うちのねーちゃんも、ヒーローやったからさ』
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
レス) id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
