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私は、無事雄英の近くに引っ越した。家事全般は元より出来ていたし、今のところ不自由には感じない。
一ヶ月も経っていないが、それなりに一人暮らしを満喫していた。しかし、悠長に過ごせるのも今日でおしまい。
何故なら、雄英での高校生活が今日から始まるからである。
『ネクタイ良し、寝癖なし。笑顔は……』
鏡の前で、ニヒルに笑う私の姿が映った。むしろ、恐怖を煽る笑みに私は頬を叩く。
『あかんわ。怖すぎ、笑わんとこ』
流石に、初日は早めに家を出ることにする。
家を出て、すぐ見える雄英高校はまるでビルだ。敷地も広く大きな塀で囲まれている。
『1-A……は』
色んな科がある高校の中でも、ヒーロー科は倍率が異常に高い。そもそもの定員が低いのだ。
二クラスしかないヒーロー科で私はA組になった。
異様に大きなドアを開けば、チラホラと人は居るもののまだ全員は揃っていなそうだ。
席が、黒板に貼りだされており私は右列の前から二番目だ。砂藤君だけ隣の子が居ない席にされていて、少し不憫に思う。
他の列は五人になっているのに、右から二番目の列だけ六人いるから仕方がないけれど。
芦「あれっ！受験の時一緒だった子だよね！」
私が席に着くと、右隣に座っていた女の子が声をかけてくれる。肌がピンク色で角の生えた子。
確かに、演習で同じ会場にいた気がする。
『うん』
芦「えっ、えーと！ どうだった？ 試験！ アタシはねー！ 受かったのが奇跡って感じで！」
ニコニコしながら話す女の子に、私は受験時を思い返す。彼女の個性は、身体から液体を出していた。仮想
『……？ 別に弱くなかったと思うけど』
芦「たはー！ 実は筆記の方がね！」
明るく言うが、筆記は特に対策しておくべきじゃないのだろうか。しかし、それを口に出せば角が立つ。
表情を出さないまま、頭をフル回転させた後出た言葉は。
『受かって良かったやん』
もっと気の聞いた事言えんのか。私は。
＿＿＿
席順に他意はない……。出席番号順だ……。ごめん砂藤。
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
