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相｢おー。どうした、檻守｣
『すみません、お忙しいところ。今、お時間貰えます？』
私は少し会釈をしてから、相澤先生の顔を見る。しっかり頷いたのを確認して、私は職員室の中に入った。
『今日の訓練で、少し思った事なんすけど。私の個性って一対一なら、檻に封じておしまいに出来るのが多対一だと一切役立たない事に気ィ付きまして』
相｢それで、俺に？｣
気だるそうに言う相澤先生だが、別に担任だからという訳では無い。
『先生、イレイザーヘッドって個性を消す個性、ですよね。ただ、それ一つで戦ってへん。一番近い個性を持っている人にアドバイスが欲しい思って』
相｢なるほどな。確かに俺は個性以外にこの捕縛布を使って敵の沈静化をしている。むしろ、個性はオマケだ｣
『そうゆんは一朝一夕では、無理ですよねぇ』
相｢まぁ、檻守は別に個性抜きにした身体能力は問題なく高いし。確か入試でも一位じゃなかったか？｣
『そうでしたっけ？』
とはいえ、やはり生身で戦うのは厳しいか。一体一でも個性を使って動けないより、一瞬個性を奪ってから攻撃を仕掛ける方が相手にとって嫌なはずだ。
『先生、いい武器見つからんかったらその捕縛布。教えて貰ってもいいですか？』
相｢あぁ、分かった。しかし、檻守は使っても引き摺られそうだな｣
『ちっさいからってことですか？』
相『……』
私は、思わず項垂れた。どれだけ、身体を鍛えても身長のハンデは大きい。同じだけの筋力があっても、男子で身長が高い方がよっぽど強くなれる。
『プロヒーローの中に身長伸ばす個性はおらんのですか！』
相｢生憎｣
『ほんまずるい。マウントレディになりたい。それか男』
しかし、ある程度今後の方針は固めた。武器……武器かぁ。
『ありがとうございます。サポート科とかで相談してみます』
相｢あぁ、なんかあったらまた相談しろ｣
相澤先生は、なんだかんだ今後も相談に乗ってくれるらしい。
相｢そうだ檻守……、檻守
職員室を出る直前、相澤先生が私にそう声掛けた。心葉。私の姉の名前だ。
『そんなん、私が知りたいですわ』
相｢そうか、すまん｣
私は、思わず唇を噛んだ。
『先生、私ヒーロー撲滅したいんですよ。ヒーローが悪い訳ちゃうけど、消したい』
私が、言えば相澤先生は身体を身構えた。確かに、今の言動は
言葉の使い方も学ぶべきだ。私は。
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
レス) id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
