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『なぁ、爆豪さん。聞いとる？ 私の個性はさぁ！』
爆「ンなもん、興味ねェわ」
少なくとも興味は持てとは思いつつ、爆豪さんは勝手にビルに入って行こうとする。一戦目の時のように、勝手に動かれては困るのだ。
爆豪さんの後ろ姿を視界に捕え、私は手を叩いた。
すると、私の個性が発動し爆豪さんが簡易的な檻の中に閉じ込められる。
爆「あァ!?」
『話聞いてってずっと言うてるやろ。とりあえず、これが私の個性。多分、中おったら個性も使われへんようになってるやろ？』
私が、聞けば爆豪さんは自分の手のひらを眺める。彼の爆発は手のひらから出ていた。檻の中では何も出来ないことに気が付いたのか、苛立った爆豪さんは檻に掴みかかった。
爆「はよ出せや、コラ」
『私の作戦聞いて、納得してくれたらな』
相手は、轟さんと障子さん。一筋縄では行かないはずだ。
『私は、轟さんの個性を封じる。個性は一人にしか使えないから爆豪さんには、障子さんをお願いしたい』
爆「分かったから出せや!!」
本当にわかってくれたのだろうか。疑問は残るが、檻の中は居心地は良くないだろう。
私は個性を解き、ビルを眺める。敵として、ビルを守るのならば核の近くにいるはずだ。
ビルそのものを凍らせられては、しょうがないけれど。
『爆豪さん、核のある部屋に直接外から乗り込みたい』
爆「指図すんじゃねェ」
私が、最上階の窓を指さすと爆豪さんは爆風を使ってその階まで飛んだ。窓から、覗き込んで首をくいっと動かす。核のある部屋を見つけたらしい。
『私、飛べん』
爆「最下位が」
『マジでキレそう』
爆豪さんが勢いよく降りてきた。つかつかと大股でこちらまで歩いて来て、横腹をがっしりと掴まれる。
何事か。
『え』
爆「歯ァ食いしばれ」
『な、なぁ、マジ？ 落ち着けって、ほんま……！』
爆豪さんは、一度私を片手で抱き上げた。比較的、小柄な私は軽々持ち上げられてしまう。
小脇に抱えたまま、爆豪さんは爆風を使い核の置いてある階層まで空を飛んだ。
『なぁ！ めっちゃ嫌な予感するんやけど!?』
爆「シネェ!!!!」
嫌な予感は大抵当たるものだ。
爆豪さんは、私を思い切りビルの窓目掛けてブン投げた。コノヤロウ！！！！ぜってー、許さねーかんな！！
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ナギサ(プロフ) - 息抜きでここまでスゴイ小説がかけるとかヤバすぎます……。檻守ちゃんとはまた違う魅力のある女主ちゃんでとてつもなく好きです。最後らへんでちゃんと素直に爆豪に気持ちを伝えられてるところが1番好きでした✨ (4月8日 9時) (
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作者名：みすじ。 | 作成日時：2024年3月4日 17時
