花屋の店主は実は公安警察

10 ページ11

A「そこからはオプションですよー」

男「いくらだい？」

A「〜〜〜」

酔わせて質問にすんなり答えてくれたので態度を変えて絞殺した。
自ら命を絶ったと見せ掛けて処理をして諸伏さんが待つ車に乗り込む。

A「もうすぐで本当の指名デリヘルが来るので火をつけて来ました」

諸伏「次だな…出すぞ」

それから残り4名の始末も難なく終えた。そこで得た情報をジンへと流す。

A「どこで薬の情報を聞き付けたのかしら」

それは開発途中の薬を得るためだった。
出処を探る必要がある。

諸伏「ゼクト…」

A「なんですか？スコッチ」

諸伏「いや、なんでもない」

戻ると呟く諸伏さんは何か言いたげな表情をしていた。
花屋に着くとオレは家に帰ると言うので諸伏さんに買っておいた塗り薬を渡した。

何か悪いことをしたのか。
車を見送り、工作員からの後始末完了の連絡を待ちながらパソコンに向かった。

A「両立難しい…な」

いくら不定休だといってもある程度開店日を決めておかないと私の表向きの本業は花屋だから。
アルバイトを雇うべき？鈍感な子を選ばないといけないしなぁ。でも一応考えておかなきゃいけない課題ね。




諸伏 side

初めて行動を共にしてさすが工作員を長く生きた凄腕だと思った。
日苗さんは16歳から組織にいたらしいけど、その頃からあんな辛い仕事をこなしていたのだろうか。
オレを手当てしてくれた優しい彼女が切り替えて政治家を騙す姿に嫌な気持ちを抱いた。
国のため仕方の無いこと。自分自身も犯罪に手を染めているから分かっているのに…おかしい。

諸伏「はい」

＜ベルモット「私よ、どうだった？ゼクトちゃんは」＞

諸伏「さすが歴が長いだけあって手際がよかった」

＜ベルモット「私が仕込んだから最高傑作よ、最初は嫌そうだったけど」＞

諸伏「まだ少女だったでしょう。で、ご要件は？」

＜ベルモット「ラムからの命令でしばらくは私とバーボン、あなたとゼクトちゃんで行動してもらうそうよ」＞

諸伏「…わかりました」

＜ベルモット「あら嫌なの？チェンジしてもいいのよ？その代わり私と組むなら例えけが人でも動いて貰うわよ」＞

諸伏「驚いただけですよ、ゼクトと組みましょう」

＜ベルモット「あら残念だわ、よく組むのよねバーボンとは」＞

諸伏「その方が都合がいいでしょう」

＜ベルモット「そうね」＞

しばらく日苗さんと組む。このモヤモヤもきっと時間が解決してくれるだろう。

11→←9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す