花屋の店主は実は公安警察

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驚くかと思ったがやっぱりそうか、とう言う納得の方が大きかった。

A「他言無用でお願いします」

どいつもこいつも面倒なやつばかりだ。

松田「後で強制事情聴取だからな」

零の手当てを終わらせて布団を敷いて寝かせる。
その間にAは景に付きっきりで看病した。
打ち明けたら楽になったのか俺に解毒剤を持ってくるよう指示してきた。
言われた通りの場所の引き出しを開けて袋ごと持ち出す。
横になるよりも起きた方が楽と言う景をAは抱きしめるような形で起き上がらせる。

その姿が神々しく見えた。ナイチンゲールってか？

A｢毒は注射？錠剤？｣

痺れているのかさっきよりも容態がヤバい。錠剤と答えた直ぐに俺が持ってきた袋の中身をひっくり返した。
たくさんの水を！と言われたからへいへいと持ってくる。
そういやAって22だよな？どれだけの人生繰り返したらそんな手際よくできるんだよ。

降谷「松田、景を抑えろ…」

松田「お前ら本当に後で強制事情聴取だからな」

Aが景の口に思いっきり指を突っ込んだ。
無理やり吐かせて、水を飲ませては吐かせるのを繰り返した。途中で活性炭を混ぜて飲ませて吐かせる。
医学も少し齧ってんな。
24で女に無理やり吐かせられるくらいなら俺はまだ爆処でいいかな。なんて思いながら途中から諸伏の背中を摩っていた。

全てが落ち着くと零から話せる内容だけ話してもらった。
2週間ほど任務で潜入し、あともう少しで片付く所を別の組織の1人がヘマをして零と景に擦り付けたと…。
本当に俺は公安じゃなくて良かった。学生時代にスカウトしてくれた上のオッサンには感謝だな。

松田「立場はお前の方が上だから景が身体を張って自ら毒を飲んだワケね」

身長や体格が零より大きいから回るの遅いだろうって言ったらしいがそんな数cm変わらねーよ。そういう時だけアホというか天然というか…。

A「驚きましたか？」

松田「ぜんぜん、逆に納得した」

A「もうお店には…」

松田「来ないでってか？そりゃ難しい頼みだなぁ」

A「巻き込まれるかもしれないですよ」

松田「本当の姿は公安サマだろうが、表向きは一般市民だろ？病弱設定の店主さんをこのおかしな米花町からお守りしないといけねーだろ？」

A「……」

松田「安心しろぉ、悪い様にはしねぇから」

降谷「変わらないな、松田は」

松田「それに俺が居ねぇと店が潰れちまうだろ？Aサン？」

すぐ居なくなりそうな気がするしな。

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