日常16 ページ16
それからというもの。
「いらっしゃいませ、Aさん」
「こんばんは」
「コーヒー、今淹れますね」
仕事終わり、私は毎日この店に来るようになった。
「はい、お待たせしました」
目の前に置かれた淹れ立てのコーヒーを、
フーフーしながら一口。
「・・・美味しい」
毎日花宮さんのコーヒーを飲んで、一日を終えるのが私の楽しみになった。
・・・それに、
「・・・良かった。」
花宮さんのこの笑顔を見ると、不思議と落ち着くのだ。
「Aちゃんもすっかりここの常連だな」
「えへへ、ホントですね」
幸村さんとも、すっかり顔見知りになってしまった。
「どうよ？噂の後輩ちゃんは」
「・・・まずまず、ですかね」
今では、仕事の相談まで乗ってもらっている。
「そりゃよかった。何事もなければとりあえずは大丈夫だ」
「そう、ですね」
幸村さんの、ちょっと能天気なアドバイスは、
私の心を軽くするのだ。
―――――カランコロンカラン
「いらっしゃいませ」
入ってきたのは、女の人。
ドレスと思しき服、高価そうな時計を身にまとったその顔には、
愛想のカケラもない。
「何かお探しですか？」
「・・・は？」
花宮さんの問いに、あからさまに不機嫌そうな声を上げる。
思わず彼女の方を振り返った私と幸村さんに、
バツの悪そうな顔をしてそっぽを向く。
「・・・水」
「かしこまりました」
気づいたことがある。
フツーの喫茶店って、お客様が席に座ったらお水出るけど、
・・・この店は出ない。
注文して、初めて出てくる。
これってもしかして、喫茶店じゃないですよアピール？
だとしたら分かりにくいっちゃありゃしない。
・
- 金 運: ★☆☆☆☆
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革ベルト
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あずきいろ
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8
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Julia(プロフ) - のちよさん» コメントありがとうございます(´；ω；`)レス遅くなってしまって申し訳ありません！ほっこりすると言っていただけてスッゴク嬉しいです(/ω＼)これからももっと精進していきますので、どうぞよろしくお願いします<(_ _)> (2016年9月15日 11時) (
レス) id: e3e9f9f794 (このIDを非表示/違反報告)
のちよ - ほっこりする作品ですね(†▼†* 俺もこういった可愛いけどメリハリがある作品が書けたらなーと思います(†v†`* 俺にその文才を下さい！ (2016年9月13日 23時) (レス) id: b7642aac8b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - Juliaさん» パスワード、ありがとうございます!!読ませていただきました！とっても面白かったです(*´∀`* ) (2016年8月9日 1時) (レス) id: 77467c5153 (このIDを非表示/違反報告)
Julia(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます(/ω＼)パスワードですね！「ひまつぶし」の方はリア友との合作で、公開は難しそうですが＞＜、もう一つの方は説明文の方に載せさせていただきます!!楽しんでいただけると幸いです（*´∀｀*）！ (2016年8月8日 22時) (レス) id: e3e9f9f794 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 他の作品も読ませていただいてます！！どれも面白いです！特にアラサー・アラフォーの藤崎くんがかっこよすぎて…(*´ω`*) あと、パスワードがかかっている作品がいくつかあるのですが教えていただけないでしょうか？これからも頑張ってください！ (2016年8月8日 22時) (レス) id: 77467c5153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Julia | 作成日時：2016年4月26日 20時
