アラフォー女将、舐めんなよ。

ちゃんと分かって言ってます？ ページ42

「・・・なんでよ」


「え？」


「なんで藤崎君は、私なんか」


こんなアラフォーほっといて、会社の若い子でも捕まえればいいじゃない。



まだ口の中に広がるサクランボの味が、だんだん甘ったるくなってきた。





「Aさん、」


「・・・なに？」









「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿俺は、本気ですよ？」



「っ、」


だから、なんで私なんかに本気になっちゃうワケ？


真っ直ぐ私を見つめる彼を、直視できない自分が腹立たしい。





「俺は、ちゃんと本気だから。

Aさんのこと、絶対幸せにするから。


だから、









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿安心して俺のこと、好きになってください。」



「・・・っ、」



何ですかソレ。


大人の包容力とか醸し出しちゃってる系ですか？



そんなことされたら、





・・・恥ずかしいじゃんか。





ゼンブ、見透かされてる。



歳下と恋愛とか、もうムリって思ってた。


だって、どうせ捨てられるし、保護者コース確定だから。


でも、藤崎君がどんどん揺さぶりかけて来て、正直ホントに焦ってた。


まるで青春時代の淡い一ぺーじに戻ったみたいに、

心臓がバクバクして。


ああ、もうじきお迎えかとか思った。・・・ウソだけど。←



それくらい、アラフォーにとっては非常事態だった。





「・・・藤崎君」


「はい」


「・・・自分が何したか分かってる？」


「え？」





「君は、









＿＿＿＿＿アラフォーを本気にさせちゃったんだよ？」





君に、その責任が取れるの？

見透かされました。→←ほんのり、甘い。

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