女将失格。 ページ30
スキンヘッド軍団を見送ると、やっと店内に静寂が戻る。
・・・とんだ一日だったな。
「Aさん!」
裏方を一通り確認した私に、お呼び出しがかかる。
「・・・お疲れ」
帰る気満々(飲む気満々)でカバンを背負った私の前には、
明らかに不満そうな顔をした新人3人。
「なんでもっと、ビシッと言ってくれなかったんですか」
「私達、なんか・・・女将のこと見損なっちゃいました」
おいおい女将、後輩に見損なったって言われてるよ・・・
って、女将は私か。
・・・私の考え方、やっぱり間違ってるんだろうか。
どうしよう、Aちゃんの豆腐メンタル崩壊しかけてるんですけど←
「・・・ゴメン」
かなえちゃん達が、納得いかないのは分かる。
散々ヤなこと言われたのに、頭を下げるのは私たちの方。
・・・そんなの、絶対おかしいよね。
「・・・別に、謝ってほしいワケじゃない、です」
「・・・もう良いです。・・・すみませんでした」
頭を下げた私に、かなえちゃん達は背を向けた。
・・・そりゃそうだわ。
私が今謝ったって、かなえちゃん達のやるせなさは変わんないわ。
でも、私には謝ることしかできないから。
・・・あーあ、やっちゃった。
_____私、女将失格だわ。
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*わかな*(プロフ) - わーー!!夢主ちゃん落ち着いて!!女将失格何かじゃないよー!!藤崎くーん!!慰めてあげてーー!! (2016年5月22日 23時) (レス) id: a2320262ee (このIDを非表示/違反報告)
Julia(プロフ) - いちごさん» すみません・・・( ノД`)駄作者登場しました←もう当分出てきません笑 (2016年5月6日 23時) (レス) id: e3e9f9f794 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - まさかの作者登場… (2016年5月6日 23時) (レス) id: 3461d67323 (このIDを非表示/違反報告)
Julia(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいです!これからも頑張ります! (2016年5月1日 17時) (レス) id: e3e9f9f794 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 続編も面白いです! (2016年5月1日 8時) (レス) id: 3461d67323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Julia | 作成日時:2016年4月13日 20時