２．新田愛梨の依頼 part４ ページ7
「え、」
佐々木君、今なんて言った？
「考えさせてくれ」？なんで？どこに考える余地があるというの!?
愛梨ちゃんはこんなに咲ちゃんのことを思ってる、協力しないわけにはいかないでしょ!!
「・・・はい。」
え、愛梨ちゃんすんなり引き下がった・・・？
「これ、一応、私の電話番号です。何かあったらかけてください・・・」
メモをテーブルに置いて席を立った愛梨ちゃん、明らかに落ち込んでるよね?!
「飲み物代は私が払いますから。今日はありがとうございました」
一礼して、足早に店を出ていく。
佐々木君を見ると、まだ何か考えているようだった。
・・・もう、なんなのよ・・・
テーブルに置いてある紙ナプキンの束から一枚とって、自分の電話番号を走り書きする。
「ちょっと待って！」
店を出ようとした愛梨ちゃんを慌てて呼び止めて紙を渡す。
「私が・・・意地でも調べるから!!」
「!!」
「だから、安心して？」
「・・・はい！」
やっと笑ってくれた・・・
「私、拓也さんから言われてたんです。『優斗は、絶対YESって言わないと思うよ』って」
「え？」
分かってた・・・？
じゃあ何で頼んだの？
「『でも、麻理子ちゃんが何とかしてくれるんじゃないかなー？』って言ってました。ホント、その通りですね！」
「そう、みたいだね・・・」
何で拓也さんは分かってたんだろう・・・？
「私、何とかして佐々木君説得してみせる!!」
「ありがとうございます！・・・父には内緒に・・・」
「うん、分かってる」
まだ新田には伝えない方が良いことくらい、私にだって分かる。
「はい、それ私の電話番号。あと、飲み物代ね」
「いえ、私が誘ったんですから・・・！」
「年下に払わせるわけにはいかないでしょ？」
一個差だけどね・・・
「・・・分かりました」
しぶしぶうなずいてお金を受け取る。
「それじゃあ、気を付けてね！」
「はい！さようなら」
愛梨ちゃんを見送ると、再びテーブルに戻った。
「愛梨ちゃん、帰っちゃったよ？」
「ああ・・・悪かったな」
悪かったって・・・
分かってるなら何で引き受けなかったのよ・・・
「なんか、理由でもあるの？」
「あ？」
「愛梨ちゃんの頼み、引き受けなかった理由。」
「ああ・・・。」
「ああ」って何「ああ」って
「拓也さんも予測してたみたいだけど」
「・・・そうか。」
「なんでなの？」
問い詰めるも、一向に打ち明ける気配ゼロ。
仕方がない。
「・・・・・・・じゃあ、帰ろっか」
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- 健康運: ★★★★★
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ラッキーフラワー（恋愛編）
リナリア（：この恋に気づいて）
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Julia(プロフ) - 由佳七助さん» ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2015年11月18日 20時) (
レス) id: 6839502298 (このIDを非表示/違反報告)
Julia(プロフ) - かにゃらさん» コメントありがとうございます！精一杯書かせていただきますので、これからもよろしくお願いします！ (2015年11月18日 20時) (レス) id: 6839502298 (このIDを非表示/違反報告)
由佳七助(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしてます(^-^) (2015年11月17日 22時) (レス) id: bebc3960bd (このIDを非表示/違反報告)
かにゃら(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2015年11月17日 22時) (レス) id: be96a66f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Julia | 作成日時：2015年11月17日 20時
